欧州カップ出場を目指すソシエダ、最下位アルメリアに痛恨ドロー…怪我から復帰の久保建英は70分から出場
14日のラ・リーガ第31節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのアルメリア戦を2-2のドローで終えた。MF久保建英はベンチスタートとなり、70分から出場を果たしている。 5位アスレティック・ビルバオがコパ・デル・レイ優勝でヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得。これでソシエダが位置する6位はカンファレンスリーグではなくEL出場圏になることが濃厚となった。イマノル監督のチームは少なくとも同順位を保ってラ・リーガを終えたいところだ。 同指揮官はこの最下位アルメリアとの一戦で、右足ハムストリングの負傷から回復した久保をベンチスタートに。GKレミーロ、DFトラオレ、スベルディア、ル・ノルマン、ハビ・ガラン、MFザハリャン、スビメンディ、ミケル・メリーノ、FWベッカー、オヤルサバル、バレネチェアをスタメンとして、いつもの4-3-3システムを使用している。 序盤からボールを保持しながらも攻めあぐねたソシエダだったが、30分に失点を喫してしまう。アルメリアはサイドチェンジのボールに反応したエンバルバが、トラオレのマークを外して巧みなトラップ、落ち着き払ったシュートでネットを揺らしている。トラオレはエンバルバとの競り合いで接触があったことを主張したが、ファウルを取るほどではないと判断されている。 ビハインドを負ったソシエダだが、それからわずか2分後に同点に追いく。左サイドのハビ・ガランが送ったクロスにニアのベッカーが足裏で合わせ、GKマキシミアーノが守るゴールを破った。ソシエダは同点とした後に怒涛の攻撃を展開したが、ハビ・ガランとベッカーが立て続けに放ったシュートがマキシミアーノに弾かれたり、スビメンデイとバレネチェアのシュートがわずかに枠を外れたりと、逆転を果たせぬまま試合を折り返した。 後半になってもソシエダの勢いは収まらず、59分にスコアをひっくり返した。スビメンディの浮き球のパスからベッカーがペナルティーエリア内右にフリーで侵入し、ボールをダイレクトで内に折り返す。そこに飛び込んでいたオヤルサバルが、右ひざのシュートでネットを揺らした。 なおベッカーは1得点1アシスト。冬の市場でウニオン・ベルリンから加わったスリナム代表MFは、この試合では結果を残した場面以外にも、久保のポジションでもある右ウィングで凄まじいスピードを生かしたドリブルとアタックを何度も繰り返し、強烈な存在感を放っていた。 イマノル監督は70分に交代カードを切り、バレネチェアとベッカーを下げてトゥリエンテスと久保を投入した。 久保はベッカーがプレーしていた右ウィングに配置され、ボールを持てばいつものように技術あふれるドリブルでチャンスメイクを試みた。だがソシエダは試合終盤にアルメリアの意地の攻勢を受けることになり、87分にはペナルティーエリア内でスビメンディがチョコ・ロサーノのユニフォームを引っ張って、一発レッドの判定に。このPKをエンバルバに決められて、スコアは2-2となった。 追いつかれ、なおかつ10人となったソシエダは、久保らが勝ち越しゴールを目指して懸命に攻撃を仕掛けたものの結局決めることはかなわず。同点のまま終了のホイッスルを迎えてラ・リーガ連勝は3でストップした。ソシエダは勝ち点を50までしか伸ばせず前日にセルタを下した7位ベティスに勝ち点差を5まで縮められ、同日にビジャレアルと引き分けた5位アスレティックとの差は7のままとなった。残り7節でレアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ戦を残しているだけに、この試合では勝っておきたかったところだ。