ホームの大歓声を背に、追いつき追い上げを図った立川アスレティックFC・上村充哉「アスレは7回転んだら、8回起き上がるチーム」【Fリーグ第10節|vsしながわシティ/記者会見】
10月14日、 アリーナ立川立飛にてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第10節が行われ、立川アスレティックFCとしながわシティが対戦。3-3の引き分けで試合を終えた。 【1日密着】皆本晃・選手兼クラブ代表理事のリアルに迫る!元日本代表主将がユニフォーム→ジャケット姿で戦う理由 試合を終え、立川の饗場健監督と上村充哉が記者会見に出席した。
優勝の戦線に残るという意味では、重要な勝ち点1だった
●立川アスレティックFC|饗場健監督 ──試合を振り返って。 上位同士らしい試合だったと思います。1-3から追いつけたことは良かったですし、自分たちが優勝の戦線に残るという意味ではすごく重要な勝ち点1だったと感じています。 来週の名古屋オーシャンズ戦に向けて、うまくつなぐことができたゲームだったと思っています。 ──中断期間明け最初の一戦となりましたが、上位のしながわ相手にどんな狙いをもっていましたか? すごく強いチームですし、しながわが中国に遠征していた時の映像はみんな見ていました。相手がどういう戦い方をするかについては全員理解して臨みました。ただ、しながわ相手に具体的になにをするかよりも、自分たちの持ち味を出せるゲームにすることが、狙いの中心でした。 ──第2ピリオドはかなり「アスレらしさ」を出せた試合になった印象ですが、ハーフタイムの修正の指示は? チームとして、「これじゃダメだ」という共通認識はありました。その上でまず怖がらずに、自分たちがもっているものをしっかり生かして攻撃するという方向性を確認しました。 ──前節、バルドラール浦安に0-6で敗戦し中断期間に入りましたが、この2カ月でチームとして強化してきたポイントは? 浦安戦も大差で負けはしましたが、全部が悪いゲームではありませんでした。 ただ、休み明けのしながわ、名古屋との上位対決はもちろん、優勝を目指すチームとしては、どの相手にもシーズンを通して勝ち点を落とさずにやりきる必要があります。そのために、年間を通して戦えるようなチームづくりをすることを特に重点的に取り組みました。 ──トレーニングは、攻撃と守備のどちらに重きを置いて行いましたか? どちらかだけ、というのはありません。でも、昨シーズンまでは守備のイメージが強いチームだったと思いますが、今シーズンはよりオフェンスに力を入れているので、そこはリーグ前半と変わらずテーマとしてもっています。 ──用意してきた攻撃について、今日はどれくらい出せた印象ですか? 戦術的な部分で言うと、難しい部分もありました。相手は能力の高い選手がそろっているし、 第1ピリオドは特に苦労しましたね。 でも、逆に第2ピリオドは手応えを感じています。フィジカルでも自分たちは終盤まで強度が落ちなかったので、そこは力を出せたと思います。 ──ライセンスの問題でこの中断明けから饗場監督が就任し、サバス前監督はコーチとしてベンチに入っています。戦術面や選手起用の指示については、どう棲み分けをしていますか? まず今回の事象については、クラブ単体としても、リーグ全体のことを考えても、絶対あってはいけないことです。 指揮する上でもいろんな問題がありますが、チームとしてはサバスが監督として積み上げてきたものがあるからこそ、今の順位があります。今後、どこを私が監督として担い、サバスがコーチとしてなにを継続していくかの分担については、試合をこなしていくなかで徐々に定まってくる部分だと考えています。 ──ここまで好調を保っていた上位チームが、思わぬ形で監督交代というのは前代未聞ですし、大ピンチだと思います。リーグを巻き込む問題が起こってしまったなかで、クラブとしてどう乗り切っていきたいですか? 繰り返しになりますが、起こってしまった事象は絶対あってはいけないことですし、関係者のみなさまには本当に申し訳ない気持ちです。ただ、どう乗り切っていくかに関しては、これまで僕たちは古いアパートの一室に事務所を構えるような事業規模だったクラブでしたが、さまざまな問題を乗り越えてここまで規模を拡大してきました。 なので、この困難もチームとして、ファン・サポーターやスポンサーのみなさんの力もお借りしながら、全員で乗り越えていきたいです。見ている目標がリーグ優勝であることは変わらないですし、十分やっていけると思っています。
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