甲子園とは無縁でも…ドラフト上位指名を受けた天才投手(1)異例の登板回避が“物議”
京都国際(京都)の優勝で幕を閉じた2024年夏の甲子園。過去には甲子園で大活躍し、プロ入りした選手が数多くいる。一方で、聖地への出場は叶わなかった選手でも、ドラフト上位指名を受けた例は少なくない。ここでは、甲子園に縁がなかったものの、高卒でドラフト上位指名を受けた現役投手を紹介したい。(※今季成績は8月28日時点)
佐々木朗希
投打:右投右打 身長/体重:192cm/92kg 生年月日:2001年11月3日 経歴:大船渡高 ドラフト:2019年ドラフト1位 メジャー移籍を視野に入れている佐々木朗希は、甲子園にあと一歩届かなかった選手だ。 佐々木は大船渡高(岩手)に進学すると、150キロを優に超える直球で打者を圧倒。迎えた高校最後の夏はエースとしてチームを引っ張り、夏の岩手県大会決勝に進出。当然、佐々木が登板すると予想されていた。 しかし、監督の判断もあり、佐々木は決勝のマウンドに上がることはなかった。結果、大船渡高は花巻東高に2-12で敗れ、世間では賛否両論が巻き起こった。 それでも、スカウトの佐々木への評価は変わらず、ドラフト会議では4球団が1位指名。競合の末、千葉ロッテマリーンズに入団した。 プロ3年目の2022年に20試合に登板し、9勝4敗、防御率2.02の成績をマーク。同年4月10日のオリックス戦では、プロ野球史上16人目となる完全試合を成し遂げるとともに、プロ野球新記録の13者連続奪三振も達成した。 今季は4月だけで3勝を挙げるなど、順調なスタートを切った。6月中旬には右上肢のコンディショニング不良で離脱したが、8月には一軍復帰し、現時点で6勝4敗、防御率2.45の成績となっている。 将来的にメジャー移籍を目指しているだけに、ここから勝ち星を増やしていきたい。
ベースボールチャンネル編集部