【楽天好き】創設20周年企画:「選手が満足のいくプレーで笑顔になれるよう、最高のサポートを」。一軍トレーナーリーダーの原添一徳さん
球団創設から20年の節目を記念して、チームをサポートする様々なスタッフに話を伺います。シリーズ第8弾は、コンディショニンググループでトレーナー陣の一軍リーダーを務める原添一徳さん。
見るからに逞しい原添さんですが、「共感しすぎてしまう」と自認するほど心優しい治療のエキスパート。プロフェッショナリズムを追求するべく、トレーニングとサウナも活用します。詳しく伺いました。
◆野球に携わりたいという思いで一念発起して脱サラ 原添さんは、いわゆるメディカルトレーナー。選手がケガをした時や不調がある時などの回復をサポートするのが主な役目。試合中、ケガをした選手の元へ駆けつけるスタッフの1人でもある。裏では医療機関と連携してリハビリのサポートをし、マッサージやストレッチ、鍼灸治療など医療面でのサポートを包括的に担う。
実は原添さんは、前職はゼネコンでサラリーマンだった。「最初の就職では高等専門学校で建築を学んだことが活かせました。現場監督として週6日働きながら、社会人としての基礎も学ばせていただきました。やりがいもあるし、面白かったですよ。でも、高専時代に野球を通じて人生観が変わった経験をしたことがあって、次第に野球に携わる仕事がしたいという思いが募ったんです」。
そこで一念発起して転職。治療院で働きながら、6年かけて専門学校でみっちり学び国家資格である鍼灸師と柔道整復師を取得した。「大変でしたが、充実していました」という原添さんは、その後のインターン時代を経て、2020年から楽天野球団でトレーナーとして働く。
◆その瞬間できることを後悔なく取り組む 満を持して野球界に身を投じた原添さんだが、1年目に自身の礎となった忘れられない経験をしたという。10月のある日のこと。ルシアノ・フェルナンド(2014年ドラフト4位入団)の担当だった原添さんは、いつものようにテーピングを彼のためにカットして準備していた。