イクメン大学教授「100日後、私は不貞妻に復讐します」…92%の父親が親権裁判で負ける日本で《サレ教授》が導き出した「完全離婚計画」
「100日後に離婚したサレ教授(@sareprof)」というXアカウントが大きな注目を集めている。大学教員であるアカウント主が、不貞妻を鮮やかに追い込んでいくスリリングな展開と父親が親権を獲得する難しさを伝えるルポルタージュが話題になり、いまやフォロワー数は10万人超。 【マンガ】追い詰められた女性が「メンズエステ」の世界で味わった壮絶体験 自身の経験をマンガ化した『不倫をしていた妻に100日後、復讐します』(仮題、KADOKAWA刊)の発売を2月末に控えるサレ教授氏に、元妻への復讐と親権獲得までの険しい道のりを赤裸々に語ってもらった。
日本はサレ夫に不利にできている
私は、とある大学で教員をしている元サレ夫だ。 シングルファザーとして小学生と保育園に通う2人の子どもを育てながら、2024年現在、元妻と親権をめぐって裁判で争っている。 私たち家族は、元妻の不倫によって崩壊した。誰が見ても責任の所在は明白ではないだろうか。しかしながら、私が親権を獲得できない可能性は十分に残されている。 「なぜ?」と不思議に思われるかもしれない。だが、日本とはそういう国なのだ。 日本のひとり親世帯は、全世帯中2.6%と非常に少ない。その中でも、母子世帯は2.3%、父子世帯は0.29%である(※厚生労働省 令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告)。シングルマザーはシングルファザーよりもおよそ8倍多い計算だ。 夫婦が別れ、ひとり親世帯となる際に親権を争う離婚裁判になった場合、親権者に指定されるのは母親が圧倒的に多く、父親の親権獲得可能性は極めて低い。 例えば、令和5年掲載の司法報告[※ 令和3年 司法統計年報(家事編)]では、離婚裁判で親権者(監護者)指定の審判が下された子ども2万0473人のうち、1万8707人の子の母親に親権(監護権)が渡り、父親の親権(監護権)として指定されたのは、たったの1766人だけであった。 数字をまとめると、未成年の子の数に対して離婚裁判で母親が親権を獲得したのは91.4%、父親が親権を獲得したのは8.6%であり、父母間で大きな差がある。 この事実は、仮に、母親の不倫が原因で離婚した場合、つまり母親側の有責離婚であっても、夫婦関係と親権は別問題で扱われるため、夫婦関係において民法上責任のない父親が、親権で泣き寝入りせざるを得ないケースも少なくないということを物語る。 大学卒業後、私は子どもの教育支援や福祉支援をする仕事に就いていた。この時、様々な課題を抱えた家庭を多く支援してきたが、離婚や親権などの話は自らのプライベートとは無縁だと思っていた。 しかしある日を境に、私は突然、この問題の当事者となる。