始めて見た日から「プロトタイプ」レプリカに心酔!? 「スーパーカブ110・60周年アニバーサリーモデル」をベースにしたカスタムワールド
ホンダ横型エンジン搭載モデルのファンで、2017年秋に開催された東京モーターショーでは、スーパーカブの「生誕60周年×生産累計1億台突破記念車」が展示されると知り、自身の眼で見たくなり、ショー会場へ脚を運びました。
1度見ただけでは、見足りないと感じたので、家族を引き連れ、別の日にもう一度、壇上に展示されているゴールドフレークカラーのスーパーカブ記念車だけを目当てに、モーターショー見学へ出掛けたそうです。これぞまさに、強い思い入れ以外の何ものでもありません。 ショー発表翌年の2018年には、生誕60周年×生産累計1億台突破記念限定車が発売されるとの情報をキャッチ。しかし!! カラーリングはゴールドではなく、何と郵便バイクと同じ赤色へ変更されていました……。 スーパーカブC100は、当時のアメリカ市場で「ナイセストピープルキャンペーン」を展開していて、どうやらそのイメージを狙ったモデルに仕様変更されたようでした。熱烈なスーパーカブファンからは「それだったら、白色のダブルシートぐらいは取り付けて欲しかった……110ccなんだから」といった声も聴かれました。モーターショー会場へは2度も脚を運び、圧倒的な存在感に心奪われていた彼にとっても、かなり残念なニュースでした。
それならば「赤色限定車を購入して、メタルフレークゴールドにペイントし直してしまえば、モーターショー発表の参考出品車のように仕上げられるかも!?」と考えたのが、このカスタム車オーナーでもある木村さんでした。 発売予約開始の情報を得るのと同時に、バイク屋さんへオーダー。しばらくすると入荷案内があり、手元に限定モデルが納車されました。ナンバー登録しましたが、試乗することなど一切無く、納車と同時に車体はバラバラに分解され、必要な部品のリストアップが始まりました。 ショー会場で見て、スマホに数多く収めた写真画像を参考に、ゴールドフレークカラーへの色替えが始まりました。同じスーパーカブ110でも、淡いカラーリング仕様の新品部品を一式購入したそうです。そして、一気に塗り上げて、しっかり乾燥させてから、車体に取り付けられました。