ほとんどの人が使ったことがないだけに要チェック! 「SOSコール」の注意点5つ
さまざまな万が一の事態のための安心装備
あおり運転による被害が急増した時期に、車内に装備されている「SOS」のボタンを押すと通報ができると話題になった通称「SOSコール」。軽自動車では日産デイズがいち早く搭載し、あおり運転被害だけでなく事故や急病などの緊急事態に警察や消防への通報がボタンひとつででき、万が一エアバッグが展開してドライバーの意識がなくなるような事態でも、エアバッグ展開と連動して自動で通報してくれる機能があるため、最後の砦として付いていると安心な装備となっています。 【写真】20年以上の歴史あり! スバル・アイサイトが圧倒的信頼を得てる理由 通称は「SOSコール」ですが、これは日本緊急通報サービスが提供する「HELPNET」というサービスを自動車メーカーが採用し、ユーザーが利用できるようにしているもの。2024年7月現在で、トヨタ、レクサス、ホンダ、日産、マツダ、スバル、三菱、スズキが採用しており、主にルームミラーの上付近の天井に赤い文字で「SOS」と表示されたスイッチが配置されています。 普段はまず使わないスイッチなので、自分のクルマについていることを知らなかった、という人もいるかと思いますが、それではいざというときに命が助かる確率にも影響します。あらためて、どこに付いているのか、どのように使えばいいのか、しっかり確認しておきましょう。 また、付いていることは知っていたのに、いざ使おうと思ったら使えなかった、という事態も避けたいところ。それにはいくつかの注意点がありますので、この機会にぜひチェックしておいてほしいと思います。 まずひとつめは、SOSコールスイッチに赤色のインジケーターのみが点灯していたら、システムに異常があるか、サービスの契約期限が切れている知らせ。このサービスを利用するには、自動車メーカーが提供するコネクテッドサービスを契約する必要があります。有料のメーカーもあれば無料のメーカーもありますが、いずれにしても契約の有無、契約期限を確認して、切れていれば継続しておきましょう。 ふたつめの注意点は、ボディカラーを塗り替えたり、ナンバー変更をした場合には必ず自動車メーカーのお客さまセンターなどへ連絡すること。というのは、SOSコールによって緊急車両が手配されると、車両位置、車種のほかにナンバーやボディカラーをもとに現場へ向かい、通報車両を特定します。そのため、情報と異なるナンバーや違うボディカラーに変わっている場合には、確認に手間取って到着が遅れる可能性があるのです。1秒でも早く救援がほしいときに、それでは本末転倒。変更した場合には速やかに報告を入れましょう。