日経平均は続伸、3万9000円台回復 ハイテク株堅調
Hiroko Hamada [東京 30日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比486円81銭高の3万9390円49銭と続伸し、節目の3万9000円台を回復した。前日の米ハイテク株高の流れを引き継いで、一部の半導体株が堅調に推移したほか、好決算銘柄への買いが相場を支えた。 日経平均は前営業日比199円高としっかりでスタート。前場中盤は一進一退の展開が続いたが、前場終盤に一段と買いが強まり、高値で引けた。指数寄与度の大きいハイテク株や、電力株の上昇が目立った。 市場では「今のところ企業決算ではネガティブなコメントは割と少ない印象で、期待感が維持されているようだ」(auカブコム証券のチーフストラテジスト・河合達憲氏)との声が聞かれた。河合氏は「今後の日米の企業決算が良好であれば、日経平均は4万円台も射程圏内に入るだろう」との見方を示した。 TOPIXは1.13%高の2712.26ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆3492億9100万円だった。東証33業種では、小売、証券、商品先物取引以外の31業種が値上がり。電気・ガス、非鉄金属、精密機器などが値上がり率上位に入った。 個別では、ディスコが12%超高で大幅上昇。レーザーテックは5%超高、ルネサスエレクトロニクスが4%高、アドバンテストが2%超高だった。 東京電力ホールディングスが5%超高、四国電力が11%超高と、電力株も買われた。決算内容を好感する動きや原発再稼働への期待が支えとなった。 一方、前日に決算を発表した日野自動車が12%超安と大幅下落。コマツは2%超安でさえなかった。 プライム市場の騰落数は、値上がり1248銘柄(75%)に対し、値下がりが346銘柄(21%)、変わらずが48銘柄(2%)だった。