公明、来夏まで山口代表続投案 大型選挙相次ぎ「党の顔」期待
公明党内で、山口那津男代表の任期を事実上延長し、参院選が行われる来年夏まで続投させる案が浮上していることが分かった。山口氏の任期は今秋に見込まれていた党大会までの予定だったが、年内の衆院解散・総選挙が取り沙汰され、来夏には参院選だけでなく重視する東京都議選も控える。大型選挙が相次ぐ中、高い知名度を誇る山口氏に「選挙の顔」として期待がある。党関係者が13日、明らかにした。 山口氏は12日のラジオ番組で、次期代表を選出する党大会を今年9月に開催した場合「自民党総裁選があり、新しい総裁の下で解散が行われる可能性もある。その前に突然代わっては党自身の力を結集できるのか」と指摘。開催時期をずらす可能性に言及した。 背景には「ポスト山口」として本命視される石井啓一幹事長(比例北関東)の小選挙区への転出もある。衆院選になれば自民党派閥の裏金事件による政権への逆風で、地元に張り付く可能性が高く「代表として各地を遊説できるか」(幹部)と疑問視する声が上がる。