中日の背番号大シャッフル、最高の“出世番号”を手にしたのは『29』の松木平優太か…過去に4人のタイトルホルダーを輩出
中日は16日に支配下選手8人の背番号変更を発表した。根尾昂投手は「7」から「30」、松木平優太投手は「69」から「29」、仲地礼亜投手は「31」から「26」、辻本倫太郎内野手は「29」から「0」、福永裕基内野手は「68」から「7」、オルランド・カリステ内野手は「99」から「4」、鵜飼航丞外野手は「4」から「66」となる。変更された背番号の中で過去に最もタイトルホルダーを輩出してきたのが「29」。松木平は“出世番号”を手にしたといえる。 ◆仲のいい同学年の高橋宏に抱きつかれる松木平【写真】 松木平が新たに背負う「29」の直近は「0」に変更された内野手の辻本だが、中日では投手がつけていたケースが多い。最も長くつけていたのは現中日投手コーチの山井大介投手で2002年から20年間つけていた。その山井投手は14年に最多勝、最高勝率のタイトルを獲得している。 ほかでは1973年から17年間背負った元中日2軍監督の鈴木孝政投手は抑え投手として活躍。75年から3年連続でセーブ王、76年には最優秀防御率投手に輝いた。その後を受け継ぎ、90年から6年間背負った元中日監督の与田剛投手は90年にセーブ王となっている。また、近年では2020年から3年間在籍したジャリエル・ロドリゲス投手(現ブルージェイズ)は22年に最優秀中継ぎ投手となった。中日の背番号「29」から実に4人ものタイトルホルダーを生んでいた。 松木平は大阪・精華高から育成ドラフト3位で21年に中日入りすると、4年目の今季途中に支配下登録され、空き番号だった背番号「69」を背負い2勝4敗、防御率3.70の成績を残した。期待の21歳は5人目のタイトルホルダーとなるか。 また、変更された番号の中では、仲地の「26」は現2軍監督の落合英二投手が1998年に最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、根尾の「30」は元中日コーチのアロンゾ・パウエル外野手が94年から3年連続で首位打者。鵜飼の「66」は今季限りで退団したダヤン・ビシエド内野手が2018年に首位打者と最多安打のタイトルを獲得している。
中日スポーツ