意外と知らない「Google」「ヤフー」検索と「Bing」検索結果の違い
2024年7月、Bingは検索結果のメインを「生成AIによる回答」に変更することを発表。機能アップデートを一部のユーザーから徐々に展開し始めています。 このアップデートが全ユーザーに反映されると、従来の検索結果は、画面の端に小さく表示される形へと変わるでしょう。そして検索キーワードに対する答えは、常に生成AIが動的に回答し、回答のレイアウトも動的に変更される形になります。 先にも述べた通り、回答精度やパブリッシャーの情報を無断で学習したうえで別サービスを提供することの倫理的な問題などは解決されておらず、このアップデートが本当に世界的に展開されるのか、注目が集まるところです。 ■Googleは「AI Overview」を大きく縮小へ 生成AIに対して、Bingと真逆の方針を採用し始めているのがGoogleです。 元々GoogleはBingに追従するような形で、検索エンジンの情報をベースにした生成AI機能「AI Overview」を大きく展開していました。しかし、Googleは「AI Overview」を大きく縮小する方針を公表済み。Googleの生成AI機能は、たとえば「ピザにチーズをくっつけるために接着剤を入れる」ように指示をするなど、明らかな誤りが酷く散見されることが問題視されました。Googleの生成AIの誤答は、過去には同社の株価に悪影響を及ぼすケースすらありました。 つまり「Google」「Bing」はどちらも世界的な検索エンジンですが、生成AIをベースとした機能開発やそれらの提供という点では2024年7月現在「真逆」に近しい存在です。今後のGoogle(及びヤフー)とBingの検索サービスがどう移り変わっていくのか、興味深いポイントです。
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