ヤクルト村上宗隆 打撃2冠も「思い描いていた数字じゃなかった」 “チームのために”V奪還誓う 来季オフにはメジャー移籍へ
プロ野球セ・リーグのレギュラーシーズン全日程が終了し、個人タイトルが確定。ヤクルトの村上宗隆選手が本塁打王、最多打点の打撃2冠に輝きました。 【画像】青木宣親選手の引退セレモニーで抱擁する村上宗隆選手 プロ7年目の今季は全143試合に出場し、打率.244、33本塁打、86打点を記録。3度目の本塁打と2度目の打点王で打撃2冠に輝きました。村上選手は「思い描いていた数字じゃなかった」と話し、「こうやってセ・リーグの中ですけど、最後タイトルという形で2つ取れたというのは、諦めずにというか、悪い時もしっかり向き合ってきたところだとも思いますし、結果としてよかったんじゃないかなと思います」と語りました。 9月には月間10本塁打と終盤に量産体制。2年前に史上最年少で三冠王に輝いた燕の主砲は、「三冠王を目標にやっていましたけど、僕の中では数字の方が大切。ホームランの数、打点の数、チームへの貢献度、いろいろな部分で自分の思い描いたような結果じゃなかったので、そこは間違いなく見直す必要がありますし、僕自身打席の中で『やっぱり研究されているな』とか感じる部分もたくさんありました。その中で自分の技術であったり、考え方であったり、そういったところは成長していかなきゃいけない部分では間違いなくあると思う。悔しいです」と話しました。 5日の広島戦では自打球を受け途中交代。その後、右母趾末節骨骨折と診断され、復帰まで2~3か月かかると発表されました。ケガの状態については、「前向きに捉えることしかできないので、もちろん(11月の)プレミア12に出られないというふうになる。僕自身まだ諦めてない。精一杯、日本のために頑張りたいと思って、治療もできる限りのことはやりたいなと思っています」と前を向きました 既に来季以降の海外挑戦を表明している村上選手は、記者から三冠王へ再挑戦の思いはあるか問われると、「いや、全くないですね」と。今季チームは5位に終わり、「今はチームの優勝しか考えていませんし、自分の中でも(来季が)最後だと思って、日本でやるシーズンだというのは、間違いなくそうなることだと思っていますし、まずはチームの勝ちを第一に考えて、チームのために何ができるかとか、また球場に足を運んでくれるファンの皆さんに良い思いじゃないですけど、一緒に喜び合えるために頑張りたい。まず自分が三冠王じゃなく、チームのために自分の体を捧げたいと思います」と決意を込めました。