【髙梨沙羅】ルックスに磨きをかける理由・発信を続ける理由、とは?
昨年、17年間のプロサッカー選手生活にピリオドを打った槙野智章さん。現役時代から、日本代表選手にも選ばれた実力だけでなく、人の心を動かす力や巧みな話術でも注目の的に。そんな槙野さんの連載では日本を背負い、未来のスポーツシーンを明るくするカギとなるアスリートを迎えて対談形式でお届けします。今回は、ノルディックスキー・ジャンプの髙梨沙羅選手を迎えし、槙野さんの考えからを深掘りしていきます。 〈画像〉美しさに磨きがかかる!髙梨選手のインタビューショット
ルックスに磨きをかけるのは競技に興味を持ってもらうための手段
槙野 メイクの話とも通じる部分になりますが、プロとしての魅せ方についても聞きたいな。僕はサッカー選手ですが、メディアやファンに対して発信を続けてきて、それが競技の魅力を支える力になると思っています。沙羅ちゃんは、そういうことを意識しますか? 髙梨 なにより一番に考えているのが、スキージャンプにより多くの人に興味を持ってもらうこと。テレビ中継などは少ないですし、一般の方が目にする機会は限られているので、インスタなどを使ってオフの姿であったり、ファッションであったり、そんなもっとインナーの部分を発信することがスキージャンプへの興味につながってほしいな、と。 槙野 サッカー選手や野球選手はなんとなくどんな生活をしているか想像つくけど、スキージャンパーの私生活って確かに謎めいていますね。 髙梨 日常が全然見えないとよく言われるので、インスタではいろいろな角度から切り取った裏側を見せようと努力しています。 槙野 アスリートって、自分の競技しかやらず、故障をおそれてほかのことはやらないという人もいるけど、沙羅ちゃんはインスタを見る限り、スケボーやスノーボードをやっていてアクティブですよね。 髙梨 私自身、「アスリートだからこうあるべき」という型にはめられることがすごく苦手。自分がベストをつくれる状態を自分でつくっていくべきだと思っているので、息抜きにはいろんなことをして楽しんでいます。 槙野 そういう沙羅ちゃんの魅せる努力の甲斐あってだと思いますが、スキージャンプのジュニアには女の子も増えていると聞きましたよ~。 髙梨 競技の裾野が広がっていくのは、めちゃくちゃうれしいです。人を惹きつける力をもっと伸ばしたいと思っています。そういう意味で本当に槙野さんってスゴイですよね。 槙野 僕を通して一人でもサッカーを好きになる人が増えてほしい、そういう強い想いでやっていること。ですが、なぜかただの目立ちたがり屋だと思われがちなんですけどね(笑)。