子どもの“教育”のため、家族4人で海外移住。金銭面で直面した“思わぬ落とし穴”とは
子どもの英語力向上のために海外教育移住へ。じゃあ親は?
ねこ田さんはもともと帰国子女というバックグラウンドのため、英語学習で苦労したことはないそう。移住生活においても不自由ない語学力を持っています。海外教育移住のハードルとして言われることの一つは、親の語学力の問題です。 筆者もいつか海外へ教育移住をしてみたいなと夢を描きつつも、自分がまったく英語ができないため、準備も含めて現実的ではない気がしています。この問題をぶつけると、意外にも「親の語学力はなくても大丈夫」と力説します。 「周りにも、親御さんの語学力ゼロで移住してきた家族が多くいます。手続き関係が心配ならばエージェントを頼ることもできますし、現地入りした後も一定期間サポートを申し込むこともできます。またエージェントに頼らずともネット上にはたくさん情報がありますし、オンラインでのやり取りはGoogle翻訳で乗り切れます。 語学力ゼロと言いつつも彼女たちのコミュニケーションを見ていると、語学力よりも”パッション”で乗り切っているなと感じますね。皆さん独自のやり方を編み出していて、例えばChatGPT(AIによるテキスト生成ツール)を使ってコミュニケーションを取っている方もいます。大事なのは英語が話せることよりも、どんどんコミュニケーションを取ったり人と繋がったりしていく勇気だと感じさせられます」
ママ友コミュニティはどんな感じ?
日本でママ友などのコミュニティにガンガン突っ込む人がいると、白い目で見られることも少なくありません。しかしマレーシアではそういったことはなく、むしろ多くの親御さんは、積極的すぎるくらい、現地での繋がりを取っていく傾向があるといいます。 「ママ友という響きには、ネガティブなイメージを持たれる方もいるかもしれません。でも海外生活の場合を言えば、よっぽど抵抗感がなければ、作っておくに越した事はないと思います。いざとなったら助け合える味方は、多いに越した事はないからです。みなさんこの点は共通認識があるようで、英語力の有無にかかわらず、本当に積極的に交流を取ろうと頑張る方が多いです。 私はInstagramでマレーシア移住生活を漫画にして発信していますが、そこにダイレクトメッセージで『今度ペナンに行くんですが、どの辺に住んだらいいですか?』みたいな質問をいただいたり、親御さんの積極性に驚くばかりです」 現地では、学校や地域の情報が親同士のコミュニケーションから入ってくることが圧倒的に多いといいます。子どもの現地生活を快適にする努力として、親たちとの交流も一つの役目なのかもしれません。