「日本はこれだけ強いぞ」フィギュア女子エースの自覚にじむ坂本花織、世界選手権へ気合
フィギュアスケートの世界選手権(来年3月、米ボストン)の日本代表選手が23日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで会見した。 全日本選手権を圧倒的な強さで4連覇し、女子の絶対的存在となった坂本花織(シスメックス)がエースの自覚をにじませた。居並んだ代表選手の中央でマイクを握り「できることを精いっぱいやって、日本はこれだけ強いぞ、というのを見せられたら。少しでも自分自身を底上げしていく」と力を込めた。 前日のフリーでは連続3回転ジャンプの失敗がありながら、スピード感あふれる演技を披露し、他を寄せ付けない149・76点をマーク。3位に終わった2週間前のグランプリ(GP)ファイナルから修正し、地力の差を見せつけた。 GPファイナルで日本女子は出場6人中5人を占めたものの、優勝はアンバー・グレン(米国)にさらわれた。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の予選では、国際大会から除外されていたロシア勢の参加が容認されたこともあり、世界3連覇中の坂本にも緊張感が漂う。 「(五輪の)プレシーズンとはいえ、この世界選手権は本当に大事」。世界選手権では千葉百音(木下アカデミー)、樋口新葉(ノエビア)とともに、最重要の五輪出場枠を最大の3枠確保するだけでなく、日本の強さを再びアピールするつもりだ。(大石豊佳)