今年の新語・流行語大賞発表!「ふてほど」「界隈」「初老ジャパン」「Bling-Bang-Bang-Born」「もうええでしょう」…
年末の風物詩、「2024 ユーキャン新語・流行語大賞」が12月1日に発表され、「ふてほど」が年間大賞を受賞した。 「ふてほど」とは宮藤官九郎さん脚本の人気ドラマ「不適切にもほどがある!」の事で、昭和と令和をタイムスリップしながら、時代や世代のギャップを描き出したもの。昭和からタイムスリップした主人公が、コンプライアンス重視の令和社会では考えられない言動と行動を披露し、ギャップで爆笑を取りつつ、対話することで物事を解決していく道を探るスタイルが大きな反響を呼んだ。 その他には、自民党の派閥政治資金パーティーに端を発する「裏金問題」や、従来は「その辺り」などの地理的な範囲を表していたが、近年では「共通の人々」を指し、仲間、近い存在などの「そのあたりの人たち」という意味合いで使われるうようになった「界隈」が選ばれた。 さらに、パリオリンピックで日本勢として92年ぶりに銅メダルを獲得した総合馬術団体の日本代表チーム(平均年齢が41.5歳)が、自らの呼び名として付けた「初老ジャパン」も印象的だった。 そして約40年にわたって1万円札の顔だった福沢諭吉に代わり、7月3日からは渋沢栄一が1万円札の顔になった「新紙幣」も選ばれた。5000円札は北里柴三郎、1000円札は津田梅子になった。 暗い話題も多かった2024年の日本において、この方の大活躍がどれだけの元気や希望を日本に齎したのかは計り知れない。前人未踏の50本塁打50盗塁を記録し、アメリカ・メジャーリーグ制覇とMVPまで獲得した大谷翔平選手の「50-50」は文句なしの選出。 思わず口ずさんだ人も多いはずだが、Creepy Nutsの楽曲で、サビのフレーズがダンス動画で話題の「Bling-Bang-Bang-Born」も選ばれた。 SNSを通じて募集される仕事やバイト情報において「ブラック」な仕事ではないとアピールする際に使われ始めた言葉「ホワイト案件」も選出。 パリオリンピック陸上競技女子やり投げで、金メダルに輝いた北口榛花選手が残した「名言が残せなかった」も逆説的な「名言」として選出。1投目で65メートル80という今季自己ベストを出し、陸上競技では20年ぶりの金メダルとなる快挙とともに、その明るいキャラクターも人気の要因となった。 そして2024年のもう一本のヒットドラマ「地面師たち」からも登場人物の決めぜりふ「もうええでしょう」が選出。ドラマのモデルとなった積水ハウスから55億円だまし取った事件では、リアル地面師として罪に問われた5人の受刑者に、総額10億円を支払うよう命じる判決も出された。 2024 ユーキャン新語・流行語大賞(五十音順で順位なし) 裏金問題 界隈 初老ジャパン 新紙幣 50-50 ふてほど Bling-Bang-Bang-Born ホワイト案件 名言が残せなかった もうええでしょう またノミネートされていたが惜しくも選ばれなかった20語は以下の通り 「アサイーボウル」 果物のアサイースムージーをシリアルなどとともにボウルに盛り付けるもの。日本で2000年代中期に流行り、現在再流行中。 「アザラシ幼稚園」 オランダ・フローニンゲン州にあるアザラシの一時保護施設。プールで過ごすアザラシの赤ちゃんの動画がXなどで話題に。 「インバウン丼」 インバウンド客向けと思われる高級海鮮丼に(数千円~1万円超)SNSで付いた異名。 「カスハラ」 カスタマー・ハラスメントの略。 「コンビニ富士山」 富士山をめぐるオーバーツーリズム問題マナー違反が多発したことから山梨県で“コンビニ富士”が望める場所に黒幕が設置されるなど議論を呼んだ。 「侍タイムスリッパー」 単館上映から全国上映へのヒットを果たした自主制作の時代劇『侍タイムスリッパー』が話題に。 「新NISA」 2024年1月から個人投資の税制優遇制度が大きく変わり、非課税となる年間投資額の拡大や非課税の期間の無期限などで利用者拡大につながった。 「ソフト老害」 「年上と年下の間に立ち、年下の意見を汲みとったつもりが、実はその行動が老害にみている」状態を言う。元放送作家の鈴木おさむ氏が著書で発信した言葉。 「トクリュウ」 「匿名・流動型犯罪グループ」略して“トクリュウ”。SNSを通じて「闇バイト」を募集し、特殊詐欺や強盗を繰り返す犯罪グループのこと。 「南海トラフ地震臨時情報」 2024年8月8日に日向灘でマグニチュード7.1の地震発生時に気象庁が発表。事前避難やすぐに避難できる準備を呼びかけるもの。 「猫ミーム」 ミームとはネットで流行する画像・動画などのことで猫などの動画素材を組み合わせて体験談などを紹介する動画が流行した。 「はいよろこんで」 マルチクリエイターこっちのけんとが配信した楽曲。サビの歌詞「ギリギリダンス」を用いたダンス動画が流行。 「8番出口」 架空の地下鉄構内を脱出するゲーム。YouTuberによる実況動画などで流行に火が付いた。 「はて?」 NHK連続テレビ小説『虎に翼』で主人公・寅子が納得できない場面に発する言葉が話題に。 「BeReal」 フランスの写真共有SNSアプリが若者世代に波及。毎日ランダムな時刻に写真を2分以内に投稿するよう促され、インカメラとアウトカメラを同時撮影した無加工の写真が投稿される。 「被団協」 2024年ノーベル平和賞を受賞した原爆被害者団体「日本原水爆被害者団体協議会」のこと。 「ブレイキン」 パリオリピックで採用された新競技ブレイクダンスのこと。湯浅亜実選手が=ダンサー名・AMI=が初代女王に輝く。 「マイナ保険証」 一本化現行の保険証の発行停止・マイナ保険証への一本化が12月に予定されている。不正利用、情報漏洩への懸念なを理由に反対する声もあがっている。 「やばい、かっこよすぎる俺」 パリパラリンピック車いすテニスで金メダルに輝いた小田凱人選手の言葉。 「令和の米騒動」 2024年夏、全国でにわかにコメの品薄が広がり、スーパーな店頭からお米がなくなる騒動に発展。
プライムオンライン編集部