【every.しずおか年末SP・地震防災】初の「南海トラフ地震・臨時情報」発表で認知度アップ…課題も(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
元日に発生した「能登半島地震」。石川県で震度7を観測。家屋の倒壊や火災により大きな被害が出たほか大津波警報も発表され、静岡県内でも広い範囲で揺れを観測。さらに8月には、宮崎県で震度6弱を観測する地震が発生。これにより…。 (気象庁会見) 「南海トラフ地震臨時情報巨大地震注意を発表しております」 気象庁が初めて南海トラフ地震・臨時情報を発表。県内にも緊張が走り、多くの人が水や缶詰などを買い求めスーパーの棚はからっぽに。東海道新幹線も通常より速度を落として運行し花火大会などのイベントも延期や中止が相次ぎました。幸い、巨大地震は起こらず1週間後に呼びかけは終了。初めての「臨時情報」に県民は…。 (市民) Q.「臨時情報」を知っていた? 「知りませんでした」 (市民) Q.「臨時情報」を知っていた? 「発表で知って、ねぇ心配だよね…」 しかし、今回の発表がきっかけとなり、その認知度は大幅にアップ。8月下旬から県が行った調査では、66.1%の人が臨時情報を「知っている」と回答。前年度の37%から大きく増加。また、自宅からの避難経路を確認したかでは、約8割の人が「確認した」「日頃から確認している」と回答しました。番組が行った視聴者アンケートでも、「能登半島地震や、臨時情報の発表で、防災への意識は変わったか?」という問いに73%の人が「意識するようになった」と答え、「南海トラフ地震がより現実的になり、改めて防災意識が高まった」(静岡市・50代・女性)「食べ物がスーパーから消えて焦ったので、日頃からの準備は大事だと思った」(焼津市・30代・女性)などの声が寄せられました。また、市町村でも「臨時情報」を「十分に認知していた」のは2割にとどまったことから、先週、政府の改善策として、ふだんより、どの程度巨大地震のリスクが高まっているか、どのような行動をとるべきかに重点を置き、日頃から周知することが取りまとめられました。