チュ・ジフンが視聴者を魅了したドラマ6選 『照明店の客人たち』で切り開いた新境地
『ハイエナ -弁護士たちの生存ゲーム-』
勝つためには手段を選ばないとある過去を背負った弁護士と、エリート弁護士が対立しながら事件の真相を明らかにしていく物語。スカッとする痛快な一作でもあり、チームで戦うお仕事ドラマでもある本作。緩急をつけるように合間に挟まれる2人の弁護士の恋に、一瞬たりとも目が離せなくなってしまう。 第1話が一番甘いかもしれない、と思うほどとろけてしまいそうな大人の恋が詰め込まれた序盤。これだけ観ると恋愛ドラマにも思えるが、良い意味で裏切られるのが本作の面白いところ。劇中では、チョン・グムジャ(キム・ヘス)に心惹かれる弁護士ユン・ヒジェをチュ・ジフンが演じる。喧嘩しながらも、心の底では相手を想い側で支える一途なキャラクターで、背中合わせで困難に立ち向かっていく2人の関係性がとにかく心地よい。特に第8話はチュ・ジフン演じるヒジェの優しさと器の広さと色気が爆発している神回で、是非本編を観て堪能いただきたい。落ち込むグムジャに、あえて「必要なら僕を利用していい」と言葉にする名場面は、何度だって観たくなる。
『支配種』
人工培養肉を社会に提供する国際的企業BF社のCEOと、意図的に彼女に近づいたボディーガードたちを描く物語。事件の黒幕を明らかにしていくような骨太なサスペンスでもあり、人工培養肉のその先に起こりうる未来を投げかけていくような本作。脚本は、『秘密の森』の脚本家イ・スヨンが手掛けている。 チュ・ジフンは、悲しい過去を背負う元軍人を演じる。劇中ではBF社のCEOユン・ジャユ(ハン・ヒョジュ)のボディーガードとして共に事件の真相に迫っていくのだが、とにかく2人のケミがたまらない。恋愛場面はほぼないはずなのだが、2人が互いを信頼し、心配し合い、支え合おうとするたびに、なぜかロマンスを見ているような気分になるのが本作の不思議な魅力の一つ。コーヒーを飲みすぎる彼女に温かいお茶を差し出したり、寒い日にそっと毛布をかけてあげたりと、熟年夫婦のような息ぴったりな2人のケミをずっと見ていたくなると思う。そしてチュ・ジフンの長い手足を活かした激しいアクションシーンの数々に目が離せなくなる。