メタプラネット決算、最終損益3億2100万円の赤字──「ビットコイン保有高増やす」
ビットコイン(BTC)保有戦略を強める日本企業メタプラネットは11月13日、2024年12月期第3四半期(1~9月期)の連結決算を発表した。最終損益は3億2100万円の赤字となった。売上高は前年同期比で46.3%増加したものの、売上高を上回る営業費用を計上した。 同社は第3四半期末時点で492.82BTCを保有しており、購入総額は46億3千万円。ビットコイン評価損約1億2400万円を営業外費用に計上しており、そのうち約6500万円が第3四半期に発生したものだという。 同社は米MicroStrategy社と同様に、ビットコイン保有総額と完全希薄化発行済株式数の比率の変化を示す「BTCイールド」を経営指標として採用している。第3四半期の完全希薄化後発行済株式1株当たりビットコインは0.008781BTCでBTCイールドは41.7%となった。 関連記事:メタプラネット、「BTCイールド」を主要経営指標に採用──10月度は116.4% 11月13日時点では保有量を1018.17BTCまで増やし、購入総額は96億2200万円に達している。同日9時時点のビットコイン価格で評価すると、評価益は42億4000万円となった。 3四半期連結累計期間においても、営業損失ならびに経常損失を計上したことから、同社は「継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在している」と決算報告資料に記している。 今後は資本市場や営業収益を通じたビットコイン保有高の増加、ならびにビットコインを担保活用したプレミアム収入の獲得を目指すとしている。 |文:栃山直樹|画像:メタプラネット公式ウェブサイトから(キャプチャ)
CoinDesk Japan 編集部