大分県独自品種の露地ミカン「おおいた早生」の初競り 5キロ箱3万5千円、4年連続で過去最高額更新
大分県独自品種の露地ミカン「おおいた早生(わせ)」の初競りが10日、大分市豊海の市公設地方卸売市場であった。杵築、津久見、佐伯の3市から7・2トンが入荷した。5キロ箱で昨年を5千円上回る3万5千円の値を付け、4年連続で過去最高額を更新した。 おおいた早生は糖と酸のバランスが取れている。今年は気温が高く、雨が少ないなど栽培環境は厳しかった。生産者が管理を徹底し、全体的に例年並みの品質になったという。 県柑橘(かんきつ)研究会の木村房雄会長(74)=杵築市=は「台風の影響も少なく、十分な日照量でおいしく仕上がった。一足早い秋の味覚を食べてほしい」と話した。 初競りの平均価格は1キロ当たり338円だった。今年は生産量の少ない「裏年」に当たる。10月上旬まで県内や福岡、関東などに昨年より2割少ない200トンの出荷を予定している。