「せっかく福井から出させてもらったのに…」僕青の非選抜チーム“雲組”、心の葛藤と心境の変化に密着
アイドルグループ「僕が見たかった青空」の2度目となる選抜発表が行われ、メンバーが“青空組”と“雲組”に再度振り分けられることに。ABEMAエンタメは選抜発表の瞬間に独占密着。選抜をめぐる彼女たちの心の葛藤、そして心境の変化に寄り添う。 【映像】涙するメンバーも…選抜発表の瞬間 アイドルグループ「僕が見たかった青空」通称“僕青”。去年6月に結成したばかりにもかかわらず日本レコード大賞の新人賞を受賞。今年1月に発売されたセカンドシングル『卒業まで』はBillboard JAPAN週間シングル・セールスで1位を獲得した。そんな僕青に転機が…。東京の桜の開花が待たれた3月30日、サードシングルの選抜発表が行われた。 選抜メンバーで構成される青空組は、表題曲となるメインの楽曲を担い、メディアでのプロモーションを軸に活動する。一方の雲組は、ライブなどリアルイベントを中心に活動。つまり、この組み分けにより今後の活動が大きく変わってくるのだ。 青空組に選ばれたのは、安納蒼衣・伊藤ゆず・金澤亜美・工藤唯愛・塩釜菜那・西森杏弥・早崎すずき(※早崎の崎は正式には「たつさき」)・八木仁愛・柳堀花怜・吉本此那・そして秋田莉杏。唯一、雲組からメディア活動を軸とする青空組に加わるのが秋田だ。 一方、雲組で活動することになったメンバーも。その1人が福井県出身の宮腰友里亜(19)だ。 宮腰:率直に悔しいですね。やっぱり二人だけだったので落ちたのが。青空組でダンスレッスンだった時も自分だけついていけてなくてそれでその日のレッスンでも悔しくて、なんでできないかわかんないから。 宮腰は、デビュー以来、ダンスに苦手意識を持っていた。発表後、宮腰が口にしたのは、家族への思いだった。 宮腰:おばあちゃんとかもSNSとか全然詳しくないのに、私がアイドルになったからめっちゃ調べてくれるようになって誰よりも(私のことを)知ってるんですよ。「どこ出たしょ?」とか、色々チェックしてくれてて、でもメディアに出れないとその姿とかも見せれないから。申し訳なくて、せっかく福井から出させてもらったのに、アイドル入る前からも「アイドルって厳しい世界だから、本当にいいんだね?」って言ってくれた時に(私は)どうしてもアイドルになりたかったから「いいよ」って言ってくれたから。めっちゃ応援してくれてたのに、それに応えられなかったって思うと悔しくて。 宮腰と同じく雲組で活動することになったのが愛知県出身の杉浦英恋(15)。発表後の彼女は、どこか安堵しているようにも見えた。 杉浦:わかんないですけど、表現も合っているかわかんないですけど、すごい肩の荷が下りたというか、すごい視野が広がったような気がしています。青空組にいて、きっと自分で思っていなかったプレッシャーとかもあったのかなって思っています。 発表前のインタビューでは、苦しい胸の内を明かしていた。 杉浦:ダンスも歌もそうなんですけど、内面の話でアイドルとして見られる意識だったりとか。メンバーがどんどん成長していく姿を間近で見ていたので、何で自分は成長できないんだろうというか、どう頑張ればいいのかが全然わかんなくなっちゃった時期もあったので。もう、なんだろう、心情がすごい揺れ動いちゃってて毎日泣いた日もあったし。鏡に入る自分がすごい嫌になっちゃってました。鏡から見える自分、踊ってる時にそれこそ鏡ではみんなが見えるわけだから、それですごい自分がちっちゃく見えちゃってまだまだだなって感じてしまって。 雲組に加わることが決まった後のほっとした表情は、こうしたことが関係していたようだ。 杉浦:景色が明るくなったような気がします。やっぱり青空組にいたときには、どうしてもほかのメンバーに追いつこう追いつこうと思って、1点集中というか、あんまり視野を広げることができなかったなというのが反省点としてあるので。だから雲組になった今こそ、勉強して成長していきたいなって思います。