出場3人だけの学生個人男子5000m「ぼくが盛り上げたい」 創価大学・小池莉希、駅伝を意識し、終始単独走でV
まだエースではないが、そうなりたい
小池は昨年度3大駅伝すべてに出場。ルーキーながらチームの主力として存在感を示した。しかし高校時代は強豪・佐久長聖高校にあって、選手層の厚さに阻まれてきた。高校3年時も全国高校駅伝の10人のメンバーには入ったが、出場ならず。だが、しっかりと基礎を高校時代で作ってきたからこそ、大学1年目から駅伝にも出場できた、充実感を感じられた、という。ここからが本当に勝負の1年になってくる、と気を引き締める。 2年生になってから、4月の金栗記念、5月のゴールデンゲームズinのべおかと、実業団選手とともに走る機会もすでにあった。「まだまだ自分の足りない部分というのが明確に見えてきているので、学生だけではなく、日本の頂点に立つという意識を持って今は取り組んでいる段階です」。チームのエースにはなりきれていないが、絶対的な存在になれるように頑張りたい、としっかり高みを見すえている。 初めての箱根駅伝では復路の8区を担当した。「次はしっかりと往路の区間を戦いたいです」と答えると、具体的にどこですか、とさらに突っ込まれ「突っ込むのが自分のルーツの走りなので、ご想像にお任せします。突っ込むのが好きなので」と笑顔でかわした。 今年からユニホームのサプライヤーがミズノからアディダスに変わり、デザインも一新。その感想を聞いてみると「心機一転という形です。ちょっとストライプの印象から離れてしまっているんですけど、黒地のユニホームに赤と青の2本で強力なインパクトを与えられるように、駅伝シーズン頑張りたいと思います」。穏やかな語り口にも秘めた闘志が感じられる小池。夏を経て駅伝シーズンでのブレイクを期待したい。
2024日本学生陸上競技個人選手権大会 男子5000m決勝
6月15日@レモンガススタジアム平塚(神奈川) 優勝 小池莉希(創価大2年)13分47秒3 2位 白石光星(青山学院大4年)14分28秒5 3位 平松享祐(青山学院大3年)14分28秒9 ※写真判定機不具合のため手動計時
藤井みさ