日本とは違う!「No」と言えることを大切にする"自己主張が大事"なオランダの教育
個を大切にするオランダの教育に魅力を感じ、オランダへ海外教育移住をして3年。 移住当時1歳半だった息子も今はもう4歳半になり、オランダでの幼稚園生活を経て現地の小学校へ通っています。(オランダの小学校は4歳から) オランダでは2歳半から、4歳で小学校にあがる前に幼稚園へ通うのが一般的で、息子もその期間オランダの幼稚園へ通いました。 ここまで違う日本とイギリスの教育! イギリス名門ボーディングスクール「Rugby School Japan」に潜入してみた この記事では、そんな息子のオランダ幼稚園生活、小学校生活を通して感じたオランダの教育の特徴について綴ってみたいと思います。
「No(いや)!」がほめられる!?
オランダの幼稚園へ入園して最初の懇談の時のことです。 その当時2歳半の息子はいわゆるいやいや期と呼ばれる年齢で、激しいいやいやはないにしても自己主張がとても強い時期でした。 幼稚園ではどんなふうに過ごしているのだろう…そう思いながら迎えた懇談で、先生から 「彼は「No」と言うことができる。そしてそれは素晴らしいことだ」 と言われたのです。 それまで、息子のことでほめられたことはあれど、「No(いや)」と言うことをほめられたことは一度もなかったため驚いたと同時に、この一言に私が魅力を感じているオランダ教育の本質が詰まっているようにも感じ、感動したことを覚えています。
自分の気持ちを表現できるということ
私が子どもの頃は、いわゆるいい子とは「大人の言うことをよく聞く子」というイメージがあったように思います。 大人の話をよく聞き指示にしたがって動くことは大人にとっては都合が良く、そういう場合にほめられたこともあったのではないかと思います。 しかし息子が園で言われたことは、それとはまったく逆のことでした。 みんなと一緒じゃなくても、輪を乱すことがあったとしても、 「やりたくないことはやらない」。 もちろん、どうしてもやらなくてはならない時はあるかもしれませんが、多くの場合で本人の意思が何より尊重されるのがオランダの教育であるように感じます。 そうして自分の気持ちを受け入れてもらえることは、子どもの自尊心を育て、気持ちを表現する訓練になっていくのではないかと思いました。