ナダル 引退大会で黒星も闘志、国歌斉唱では感極まり涙ぐむ<国別対抗戦デビス杯>
デビスカップファイナルズ ファイナル8
男子テニスの国別対抗戦 デビスカップファイナルズ ファイナル8(スペイン/マラガ、室内ハード)は日本時間20日(現地19日)、準々決勝の「スペインvsオランダ」の第1試合のシングルスが行われ、今大会での現役引退を表明している元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)は世界ランク80位のB・ファン・デ・ザンスフルプ(オランダ)に4-6, 4-6のストレートで敗れ黒星を喫したものの、闘志溢れるプレーをみせた。 【動画】引退のナダル 国歌斉唱で感極まり思わず涙ぐむ ツアー通算92個のタイトルを持つ38歳のナダルは四大大会の1つである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で14度の優勝を誇るなど、「赤土の王者」として世界ランク1位に君臨。四大大会では通算22勝をあげている。 そのナダルは先月、今回のデビスカップファイナルズ ファイナル8をもって現役を引退すると発表した。 同大会は8ヵ国(イタリア、オランダ、スペイン、オーストラリア、アメリカ、ドイツ、カナダ、アルゼンチン)が世界一の座をトーナメント形式で争う。試合はシングルス2試合とダブルス1試合で争われ、先に2勝した方が勝利となる。 ナダルは第1試合に起用され、ファン・デ・ザンスフルプと対戦。試合前の国家斉唱時には、ナダルは感極まり思わず涙ぐんだ。 そして迎えた第1試合の第1セット、序盤から闘志を全面に出したナダルはキープを続ける。しかし、終盤の第9ゲームでブレークポイントを握られると、最後はパッシングショットを決められブレークを許し、そのまま先行される。 続く第2セット、ナダルは第1ゲームでフォアハンドをミスし先にブレークを奪われる。さらに第5ゲームでもブレークを許したが、キャリアを通して諦めない姿勢をみせてきたナダルは意地をみせ第6ゲームでブレークに成功。母国の観客の大歓声に大きなガッツポーズでこたえた。 しかし、最後まで安定したプレーを続けたファン・デ・ザンスフルプに対しもう1つブレークを返すことはできず、ナダルはストレートで敗れた。スペインはこれで1敗となり後がなくなった。 第2試合のシングルスでは世界ランク3位のC・アルカラス(スペイン)が同40位のT・フリークスポール(オランダ)と、第3試合のダブルスではアルカラス/ M・グラノジェルス(スペイン)組がW・クールホフ(オランダ)/ ファン・デ・ザンスフルプ組と対戦する。
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