実は老化防止に効果がある【みかん】管理栄養士が教える!新鮮で美味しいみかんの選び方と保存方法
手軽に手に入って、私たちにとっても馴染み深い果物のひとつであるみかん。みかん=ビタミンCが豊富ということは知っている人も多いかもしれませんが、実は、他にもいろいろな栄養素が豊富に含まれています。そこで、今回はなぜみかんがアンチエイジングにおすすめであるのかの秘密について紹介します。 <写真>実は老化防止に効果がある【みかん】管理栄養士が教える!新鮮で美味しいみかんの選び方と保存方法 ■みかんに含まれるアンチエイジングに嬉しい7大栄養素 ■■ビタミンC コラーゲンの生成に欠かすことができないビタミンCは、美肌作りには必須です。加えて、抗酸化作用が高いため、老化の原因のひとつでもある活性酸素が増えすぎるのも抑えてくれます。 ■■β-クリプトキサンチン 抗酸化作用の高いカロテノイドの一種であり、体の中でビタミンAに変換されます。そのため、髪の毛や皮膚、爪などの細胞を活性化するビタミンAの働きが期待できるため、アンチエイジングには欠かせません。 ■■ビタミンB1 体の中で糖質をエネルギーに変える時に必要な栄養素です。しっかりと糖質をエネルギーに変えることで、脂肪の蓄積を抑えることで健康的なスリムな体作りのお手伝いも期待できます。 ■■クエン酸 みかんの酸味の成分の一つがクエン酸です。体の中でクエン酸回路を促進させることで、代謝アップが期待できます。代謝がアップすることは、脂肪が蓄積しにくい体作りにもつながるため、いつまでも若々しいアンチエイジングにもおすすめです。 ■■カリウム 体の水分バランスに欠かせないミネラルの一種でもあるカリウムも豊富に含んでいます。ナトリウムを摂りすぎた時に、余計な水分を体の外に排出することで、むくみ予防改善も期待できます。 ■■ペクチン 水溶性食物繊維の一種でもあるペクチンは、みかんの筋や薄皮に豊富に含まれています。コレステロール値を下げたり、食事による血糖値の急上昇を抑えたり、便秘や下痢を改善したりさまざまな効果が期待できます。 ■■ヘスペリジン みかんの筋や袋の中に含まれているのが、ポリフェノールの一種でもあるヘスペリジンです。別名ビタミンPとも呼ばれて、老化の原因のひとつでもある活性酸素が増えすぎるのを抑える抗酸化作用が高く、血管を拡張させることで血流を良くすることも期待できます。また、ビタミンCの吸収を促すことで、ビタミンCの働きもサポートしてくれます。 ■新鮮で美味しいみかんの選び方と保存方法 完熟したみかんの方が甘さが増し、美味しいと感じる人が多いでしょう。そんな完熟したみかんを選ぶ時に確認したいポイントがあります。ヘタは小さめで少し枯れているものを選びましょう。皮は濃い橙色をしており、滑らかで艶があり、きめが細かくふかふかしておらず張りがあるものがおすすめです。 常温保存と言われるみかんですが、湿気のあるところは避けて8~10℃の風通しの良い場所で重ねずに保存することで、2~3週間は美味しく食べられるでしょう。ヘタを下に向けることで乾燥を防ぎやすいです。 ■食べ過ぎには注意!おすすめの食べ方は? みかんは水分量の多い果物です。食べ過ぎてしまうと、腹痛や下痢、肌が黄色くなったりするため注意が必要です。食事バランスガイドによると、みかんは1日2個までがおすすめです。 ■美味しいみかんを食べてアンチエイジングで一石二鳥 甘くて美味しいみかんは、スナック菓子や甘いスイーツの代わりに食べるのもおすすめです。間食を旬のみかんを取り入れて、美味しいを楽しむだけでなく、健康美も手に入れてみませんか? 【参考文献】 農林水産省|特集みかん 健立ねっと|みかんに含まれる栄養と効果・効能 農林水産省|FCAT BOOK 果物と健康 JA長崎せいひ|みかんに含まれるビタミンCはどのくらい?ビタミンCの働きや効果的な摂取方法 文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年 杉浦実|ミカンの摂取と健康に関する栄養疫学調査:三ヶ日町研究,日本食品科学工学会誌,61巻(2014)8号 ライター/管理栄養士 亀崎智子 管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)