似合う髪型に出合えないのにはワケがある!20年間で約4万人のヘアチェンジに携わったプロが語る意外なオーダーの極意とは?
――ご自身も言えないタイプだったんですか?
自分は可愛くないと思って生きてきました。美容師さん向けの講演をしていたときも自分には無頓着で、参加してくれた美容師さん達から「髪のブローくらいしたら?」と言われてしまうほど......。でも当時は「ライターは裏方の仕事だから、見た目のことには触れないで」と心にバリアを張っていたように思います。服装も体のラインを隠す服ばかり選んでいました。初めて書籍を出すのが決まったとき、担当の編集者さんに「自分の見た目にも責任をもって」と言われて。たしかに『女の運命は髪で変わる』という本を出すのに、髪がぼさぼさのままでは説得力がないなと一念発起。自分の髪や服装にも気を使うようになりました。最近はきれいですね、若いですね、と褒めてもらうこともあって、ありがとうございますと素直に受け取るようにしています。
――さとゆみさんが、モテ髪師の大悟さんの言葉として紹介していた「人は自分を扱うように、人にも扱われる」という言葉、素敵ですね。
いい言葉ですよね。心に似合う髪型にすると自分に自信が持てるようになるはず。そうすると、周りの人からも大切にされるようになると思います。だから、髪には人生を変える力があると思っています。 さっき「すごく髪が切りたい」と言っていたけれど、いつもどこで髪を切っていますか?
--友達のところです。もう20年くらい通っています。
信頼している美容師さんがいるなら安心ですね。「褒められたら嬉しい言葉を20個書く」ワークをして髪を切りたくなったのなら、きっと自分が変わりたいと思っているとき。今の髪型も素敵だけど、心に似合う髪型にするのがいいと思います!
佐藤友美(さとゆみ) 1976年北海道知床半島生まれ。日本初のヘアライター。「美容師以上に髪の見せ方を知っている」とプロも認める存在で、テレビやラジオ番組でも活躍。著書にベストセラーとなった『女の運命は髪で変わる』(サンマーク出版)『髪のこと、これで、ぜんぶ。』(かんき出版)など
オトナサローネ編集部 露木