「飲食店」の倒産、前年比7割増 居酒屋・カフェは過去最多
飲食店の「休廃業」も5年ぶりに前年から増加する見込み
新型コロナによる行動制限が撤廃されたほか、訪日外国人の増加などで外食需要は緩やかな増加傾向が見込まれるなど、飲食業界の先行きには明るい要素も多い。一方で、物価高や人手不足が原因で事業に行き詰まる飲食店が2023年に相次ぎ、自ら事業を畳む休廃業でも、飲食店は5年ぶりに前年を上回る見通しとなる。生活様式の変化で外食需要も大きく変化している中で、手厚い公的支援の期限切れとともに倒産や廃業の増加局面を迎えている。 足元では、物価高に加えて深刻な人手不足で店舗運営が困難になるといった影響も発生しており、飲食店を取り巻く経営環境は厳しさを増している。「人手不足倒産」も今後発生が見込まれる中で、飲食店の倒産は高水準で推移することが想定される。