広告消すための「×」ボタン 小さすぎてイラッ! ネット上のあちこちに潜む“ダークパターン” 消費者を惑わせ誘導する手法さまざま 「引っかからないための方法」は?
ひとつだけでいいのに「定期便で購入」
ほかにもこんなダークパターンがあります。 インターネットのオンラインショッピングなどで「定期便で購入」がドドーンと大きく書いてあって、その下に小さく「ひとつだけ購入」。 ちょっと急いでるときに1回限りの購入でいいのに、間違えて「定期便で購入」のボタンを押してしまう。その結果、定期便で届くようになってしまった…なんてことがあると、これもダークパターンの一例といえます。
やたらと「会員登録」させようとしてくる
商品ページを閲覧していただけなのに、メールアドレスやパスワードの設定個人情報の登録が必要だという表記が出る。会員登録をしないを選択したにもかかわらず、何度も何度もこの会員登録の画面に戻ってしまった。 「通知を許可する」。よく見てみると「はい」か「あとで」しかなくて、「いいえ」という選択肢が入っていない。こういう画面が何度も出てしまう。
「セール終了まであと何分」
サブスクの「1ヵ月無料期間」。その無料期間が終わると、しれっと自動的に有料会員になっていた。利用者への連絡は特になく、気づいたらもうお金を払わなければいけない。 「今だけ」であったり、カウントダウンタイマーの設置、「セール終了まであと何分」。こういう表記でプレッシャーを与え、急いでカートに入れなくては、購入しなくてはと焦ってしまう。
ダークパターンに引っかからないためには
ただ、これらのダークパターンについて明確に違法と言い切れないものが多いのが現状です。日本国内では200ある主要アプリのうち、約9割にダークパターンが何らかの形で使われているという調査結果も。 (コンセント代表取締役・武蔵野美術大学・長谷川敦士教授)「行動経済学というものがありまして、これをうまく使って、人々が自分でも気がつかないうちについだまされてしまうというテクニックを悪用してるものがダークパターン。自分の意にそぐわない選択をしてしまうことが、ユーザーからすると一番危険性が高いと言える」 そのうえで、ダークパターンに引っかからないためには、ダークパターンの存在を認識することと、登録・購入する前に「ひと呼吸置く」ことが大切だということです。
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