台湾のイベントのポスターなどを持つ（左から）森下代表、竹上市長、佐藤さん＝市役所で

　三重県松阪市を代表するB級グルメの「鶏焼き肉」でまちおこしする市民ボランティア団体「Do it！ 松阪鶏焼き肉隊」（ドゥー・イット＝森下桂子代表）が、結成15年目にして初めて海外イベントに出展する。台湾高雄市恒例のクリスマスイベント「高雄聖誕生活節」とB─1グランプリがコラボし、21、22の両日に同市で「2024高雄聖誕生活節×B─1グランプリin高雄」を開催、日本からも14のB級グルメが勢ぞろいする中、Do　it！　松阪鶏焼き肉隊も出展する。 　Do　it！　松阪鶏焼き肉隊は2010（平成22）年4月に活動を開始し、17（同29）年6月にNPO法人となり、昨年11月の「2023東海・北陸B─1グランプリin四日市」では見事ゴールドグランプリ（第1位）を獲得した。 　今回はB─1グランプリを開催地の実行委員会と共に運営する「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」（通称・愛Bリーグ）と、現地の実行委員会からオファーを受け、14団体の中に選ばれた。招待される形で出展する。 　高雄聖誕生活節は毎年、高雄市中央公園玉竹街商店街エリアで開催。昨年は200ブース以上の露店が並び、2日間で16万人が訪れたという。その中に日本のB級グルメも軒を並べる。 　「日本在地美食大比拼高雄集結」（「比拼」〈ビーピン〉は実力勝負の意）と銘打ち、松阪鶏焼き肉の他、十和田バラ焼き（青森県）、久慈まめぶ汁（岩手県）、笠間いなり寿司（茨城県）、富士宮やきそば（静岡県）、豊川いなり寿司（愛知県）、津ぎょうざ（津市）、ひるぜん焼きそば（岡山県）、津山ホルモンうどん（同）、出雲ぜんざい（島根県）、焼豚玉子飯（愛媛県）、小浜ちゃんぽん麺（福井県）、日田焼きそば（大分県）、佐伯ごまだしうどん（同）が出展する。 　森下代表（44）とメンバーの佐藤純子さんが11日に市役所を訪れ、出発を前に竹上真人市長に報告した。当日はメンバー4人と松阪鶏焼き肉のたれを製造している㈲丸井食品三重工場の西山典孝代表取締役社長（40）が現地に赴く。 　森下さんは「三重県庁から高雄市に出向している松阪の人がいて、その人の話では台湾の人は塩味やスパイス系の味付けを好まれるらしいので、みそ味が受け入れられるかどうかが分からない。どういう反応をされるのか楽しみ」と言い、「これを機会に松阪のことを知っていただいて、つながりを作っていきたい」と意気込んだ。 　竹上市長は「初の海外進出おめでとうございます。B─1もこうやって全世界に広がっていけば」と期待した。