片目を失いながらもやんちゃな子猫を保護して5年 愛あふれる“母猫”役を務めるように 飼い主さんが感じた「驚きの成長」
甘えん坊で賢い、ユニークなうなぎちゃんの性格
そんなうなぎちゃんですが、ツンデレな一面もあります。 生後5カ月でケージから出た頃は、飼い主さんにおやつが欲しい時や遊びたい時だけ近づき、それ以外では先住猫の「くう」ちゃんにべったり。「私が触れると嫌がるのに、自分から撫でてほしいときは触らせてくれたり……。自分が何かしてほしいことがあると、私がそれに応えるまで鳴き続けることもありました」と、その気まぐれさに飼い主さん困ったこともあったそうです。 飼い主さんは、うなぎちゃんのペースに合わせて、自分から近寄ることは避けて「こうすると良いことがある」と根気よく教えました。すると、3年を過ぎた頃から、うなぎちゃんの行動に変化が……。「私の膝やお腹の上で眠ったり、あとをついてきたりと、以前よりも甘えてくるようになりました」。 うなぎちゃんは、とても頭の良い猫で、飼い主さんの行動パターンを把握して先回りしたり、言葉を理解しているかのような反応を示したりすることもあるそうです。 「子猫の頃、おもちゃやおやつが入っている缶やケースを開けてしまうため、何度も別のものに変えるのですが、そのたびにまた開けてしまうことがありました。今は、私の行動パターンを把握して先回りしたり、言葉を覚えて会話をしているように感じられたりすることがあるため『中に人間が入っているのでは?』と思うことがよくあります」と飼い主さん。 今では、「ダメだよ」と伝えるといたずらをやめるようになり、飼い主さんとのコミュニケーションも日々進化しているようです。
うなぎちゃんとの未来
うなぎちゃんは、現在、5歳になりました。 当初は、その賢さから飼い主さんを困らせることもあったうなぎちゃんですが、「いつのまにかいないと困る子になっていました」と飼い主さんは微笑みます。 うなぎちゃんと飼い主さんは、お互いに尽くしたり、尽くされたりとバランスの良い関係を築いているようです。 「周囲の人からは驚かれるほど猫ファーストの私ですが、これからも猫たちのペースに合わせて良い距離感を保ちながら暮らしていきたいです。来世も私のもとに来たいと思ってもらえることを目標に日々を過ごしています」と語ってくれました。 長い年月を経て、ゆるぎない絆で結ばれたうなぎちゃんと飼い主さん。これからも穏やかで幸せな日々をともに過ごしていくことでしょう。 (まいどなニュース特約・梨木 香奈)
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