“CS男”MVP・山崎稜「ここまで上がると誰も思っていなかったと思う」CS3P驚異56% カープ、サンフレに「負けたくない」
◆プロバスケットボール男子 ▽Bリーグ 日本生命チャンピオンシップ(CS)決勝 広島65―50琉球 第3戦(28日、横浜アリーナ) 史上初の西地区対決となった決勝は、2戦先勝方式で1勝1敗の第3戦が行われ、広島が前回王者の琉球に65―50で勝ち、初優勝。ワイルドカードからの制覇はA東京、宇都宮に続き3チーム目となった。また、B2から昇格したチームが制するのは史上初だった。 一方の琉球は、2018~19年のA東京以来、史上2チーム目の連覇を逃した。 広島は第1クオーター(Q)からポイントガード・中村拓人が得点を重ね、リードを奪う。前半も6点リードで折り返し、第3Qも点差は変わらず。最終第4Qは、序盤にニック・メイヨの3ポイントで勢いをつけると、その後もチームでタフショットを沈め、点差を広げた。レギュラーシーズンで全体4位の1試合平均82・6得点を誇る琉球を50点に封じ込んだ。 CSのMVPに輝いたのは山崎稜。CS計8試合で、合計111得点を挙げ、3ポイント成功率は驚異の56%をマークした。勝負が懸かった大一番で力を発揮し続けてきた“CS男”は「周りの声に耳を向けなかった。広島がまさかここまで上がるとは誰も思っていなかったと思う。一切気にせず、自分たちを信じて戦ってきた結果。信じる力と信頼の形がこの優勝につながったと思う」と胸を張った。 広島のプロスポーツと言えば、プロ野球のカープ、サッカー・J1のサンフレッチェが人気を誇る。山崎は「カープとサンフレッチェに負けたくない思いもあった。自分たちが勝つことで注目してくださるのも分かっていた。本当にたくさんの方が応援して下さって、感謝している」と話した。
報知新聞社