地元グランプリ出場かかる賞金10位・深谷知広はピンチかチャンスか!? 南関勢が一つになるとき/競輪祭
深谷知広を静岡KEIRINグランプリへ
小倉競輪場で「第66回競輪祭(G1)」が11月19日に開幕した。6日間の最後のサバイバルだ。ガールズケイリンの「第2回競輪祭女子王座戦(G1)」が19~21日の前半3日間に入っており、12月静岡のグランプリシリーズへの出場者が決まる。何をおいても深谷知広(35歳・静岡=96期)が12月30日にその場所にいるのか…に、注目が集まる。 2021年に愛知から静岡の選手になり、当然、“その年の静岡グランプリで”と期待された。だが出場はかなわず、遠ざかっていた舞台には昨年6年ぶりに帰ってきた。そして「深谷だ!」と思われた直線に入ったものの、松浦悠士(33歳・広島=98期)に差されて準優勝だった。 S班にも復帰した今年。ずっと順当であり、南関の意志を胸に、好走を続けている。だが、どうしてもG1で結果を残せずに賞金ランキングは10位で競輪祭に突入する。チャンスのある位置ともいえるし、また、厳しい状況ともいえる。それを背負っているのは深谷だけではない。
南関勢が、ひとつになって
今年のG1は2月全日本選抜を郡司浩平(34歳・神奈川=99期)が、6月高松宮記念杯を北井佑季(35歳・神奈川=119期)が制した。南関の勢いに乗って、深谷も早めにグランプリへの道が開けるかと思われた。 しかし、眞杉匠(25歳・栃木=113期)や古性優作(33歳・大阪=100期)が夏以降は本領発揮。深谷であり、ダービー準優勝だった岩本俊介(40歳・千葉=94期)がボーダーであえぐことになった。その苦悶…。昨年大会が、思い出される。 決勝は深谷が駆けて、松井宏佑(32歳・神奈川=113期)ー簗田一輝(28歳・静岡=107期)で追走。松井に大チャンスが訪れたが、眞杉の一撃に屈した。今年は決勝の後に、深谷であり南関勢が笑顔を見せるシーンが期待される。 深谷はデビューしてきてから、長く、深く、大きなものを背負ってきた。この大会は、深谷が一番の注目選手だ。