子どもが勝手にキャリア決済で高額課金をしてしまった……。課金できないようにするにはどうすべき?
子どもがスマホゲームなどに課金してしまい、後から高額請求が……という事例は、近年珍しくありません。 そんな子どものアプリ課金について、「All About」iPhone・SNSガイドの鈴木朋子が解説します。 (今回の質問) 子どもが勝手にキャリア決済で課金していました。課金できないよう、どうにか止める方法はないですか? (回答) 課金できない設定を行い、親子で課金についてのルールを作成しましょう。 どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
◆多額の課金をしてしまう理由とは?
アプリの課金アイテムは、子どもから見ても魅力的です。特にオンラインゲームでは、課金アイテムを入手することでレベルアップしやすくなったり、ゲーム仲間からうらやましがられたりするため、際限なく課金したくなります。 親が知らないうちに子どもが課金してしまい、請求額が数十万となってしまった事例ももはや珍しくありません。こうしたケースでは、未成年者取消権で契約を取り消すことは困難だと考えておいた方がいいでしょう。 なぜ多額の課金ができてしまうのでしょうか。その理由は主に以下になります。 ・子どもに貸した親のスマホ、または親が使っていたお古のスマホにキャリア決済情報が入っていた ・決済時のパスワードの入力を不要にしていた ・決済完了メールをしっかり確認していなかった(子どもに消されていた) ・子どもが有料アイテムだと知らないで買った、もしくはお金を使っている実感がなかった キャリア決済ではなく、クレジットカードで決済していることもあります。子どもが親の目を盗んで、勝手にクレジットカードを自分のスマホに登録してしまうためです。
◆課金を防ぐには親の管理が重要
子どもが勝手に課金してしまうことを防ぐには、課金できない環境づくりが必要です。 まず、子どもに親のスマホを貸す場合、決済するパスワードは毎回入力する設定に変更します。お古のスマホを渡す場合には、キャリア決済できないように情報を消す、もしくは毎回パスワードを入力させるようにしておきましょう。 パスワードの設定に関しては、各キャリアのWebサイトに手順が掲載されています。パスワードは子どもに知られないように注意しましょう。 キャリア決済の履歴は毎月確認するようにします。最近はアプリ内の通知やメールが多いため見逃しやすいのですが、早めに課金を発見できます。子どもがメールを消していた事例もありますので、まめにチェックしておくと安心です。 また、子どもが自分専用のスマホを使っている場合、ペアレンタルコントロールの設定も有効です。キャリア決済だけでなく、クレジットカードやプリペイドカードでの課金も制限できます。 iOSなら、子どものApple IDと親のApple IDをひもづけたのち、「スクリーンタイム」の「iTunesおよびApp Storeでの購入」で「アプリ内課金」を「許可しない」、パスワードを「常に必要」に設定します。 Androidの場合はGoogleアカウントを「ファミリーリンク」でひもづけ、「ファミリーリンク」アプリ、または「Google Play」アプリで、「購入とダウンロードの承認」、または「購入の承認」の設定を開き、購入を承認するコンテンツを指定します。