ドージコインの「カボス」に縁ある「ネイロ」トークン、バイナンス上場で700%急騰
ドージコイン(DOGE)に関連するあるトークンが、バイナンス(Binance)にスポット取引用に上場することで、価格が700%上がり、この数ヶ月で起きた上場の中でも最大の上昇の1つとなった。 バイナンスは現地時間9月16日、イーサリアム上にファースト・ネイロ(First Neiro)を「NEIRO」として、そして同日中にスポットで他2つのトークンを、ユーザーに対して提供すると発表した。影響力の強い同取引所はすでにネイロ(Neiro)関連のトークンを先物商品として提供しているが、それに続いてスポット取引用に上場が行われるのは業界でよくある慣行となっている。 ただし、2種類のネイロ関連トークンは異なるコントラクト・アドレスを持ち、異なるチームによって管理されているという点が厄介である。 「この上場は『イーサリアム上のファースト・ネイロ』(NEIRO)についてであり、コントラクト・アドレスは0x812ba41e071c7b7fa4ebcfb62df5f45f6fa853eeだ」とバイナンスは発表で述べた。 「これは2024年9月6日のNEIROETHの先物の上場とは異なるトークンである(別のトークンのコントラクト・アドレスは0xee2a03aa6dacf51c18679c516ad5283d8e7c2637だ)」とバイナンスは述べている。
コミュニティの反感を買う
バイナンスによるX(旧ツイッター)への投稿に対するコミュニティの反応は、今回の決定に対して広く批判的なものとなった。 「スポットと先物で2つの異なるネイロを上場するのか」と@0x_degengodは記した。 「先物ですでに1億3000万のネイロがあるのに、どうやって1500万のネイロを上場させるのだ」と@cozyprontは主張した。 バイナンスの発表後、NEIROは瞬く間に700%以上急騰し、その後上昇幅を縮小したが、時価総額は現地時間9月15日の1500万ドル(約21億円、1ドル=140円換算)から1億4600万ドル(約204億円)に急上昇した。取引高は現地時間9月14日から15日にかけての24時間で800万ドル(約11.2億円)だったのが2億2000万ドル(約308億円)超へと急上昇した。 バイナンスのデータによると、既存のNEIROETHトークンの先物は24時間で10億ドル(約1400億円)近くの取引高を得ている。価格は9月16日のアジア取引時間開始時から40%下落し、ほとんどの損失はバイナンスが同社プラットフォームでイーサリアム上のファースト・ネイロ(「NEIRO」)を上場する決定を行なった後に発生したものだ。