神戸・武藤嘉紀が初のMVP「このMVPは家族にささげたい」 13得点7アシストで連覇の原動力に 昨年の大迫勇也に続いて神戸勢が2年連続
Jリーグは10日、年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」を神奈川・横浜アリーナで開催し、13得点7アシストを記録し、J1連覇の原動力となったFW武藤嘉紀(32)が最優秀選手賞(MVP)に初めて選ばれた。神戸からは昨年の大迫勇也に続いて2年連続。武藤は「このMVPは家族にささげたい」と喜びを語った。 【写真】トロフィーを手にランウェイを歩く武藤 武藤は今季リーグ戦37試合に出場し、13得点7アシストをマーク。優勝を決めた最終節の湘南戦でもゴールを奪い、広島、町田とし烈な優勝争いが繰り広げられた11、12月度の月間MVPにも輝いた。主な武藤のスピーチは次の通り。「J1MVPという歴史と名誉あるこの賞をいただき、心よりうれしく思います。僕自身一見華やかな経歴には見えますが、多くの怪我、挫折、紆余曲折を経て今があると思っています。欧州では1年以上ベンチにも入ることができず、家を出る時のドアが非常に重く、そして帰り道に泣きながらMrs.GREEN APPLEさんの『僕のこと』を大熱唱して運転していたのを今でも鮮明に覚えています。そういった苦しい経験、逃げ出したくなるような経験が、僕を人としてもサッカー選手としても強くしてくれたと、今ではそう感じてます。家族なしでは今の僕はなかったとそう思っています。このMVPは家族にささげたいと思います」 ベストイレブンには神戸からFW大迫勇也、DFトゥーレルが選出。神戸と最終節まで優勝を争った2位の広島からはGK大迫敬介、DF佐々木が入り、3位の町田からは選出ゼロだった。DF濃野(鹿島)やMFサビオ(柏)ら初受賞は7人だった。 最優秀ゴール賞にはFW宇佐美(G大阪)の第33節の札幌戦の追加タイム8分に記録した勝ち越しゴールを選出した。 ベストイレブンは以下の通り。 ◇ベストイレブン GK大迫敬介(広島)初受賞 DF濃野公人(鹿島)※右サイド 初受賞 中谷進之介(G大阪)初受賞 マテウス・トゥーレル(神戸)初受賞 佐々木翔(広島)初受賞 MFマテウスサビオ(柏)※左サイド 初受賞 FW知念慶(鹿島)※MF 初受賞 アンデルソンロペス(横浜M)2度目 宇佐美貴史(G大阪)3度目 大迫勇也(神戸)3度目 武藤嘉紀(神戸)※右サイド 3度目