「どうして、ピアノが?」パリ・パラリンピック開会式で繰り返された"違和感"演出「怒りがこみあげてくる」
パリ・パラリンピックは28日、パリ市中心部のコンコルド広場で行われた開会式で開幕した。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 現地時間の午後8時からパリ五輪と同じく「ゲームズ・ワイド・オープン」(広く開かれた大会)の理念に基づき、パリ中心部のシャンゼリゼ通りとコンコルド広場を会場に式は行われた。 史上最多となる167の国と地域に8人の難民選手団を加えた約4400人の選手が出場予定、9月8日までの大会日程となっている。 日本選手団は76番目に登場、旗手を務める陸上男子の石山大輝と競泳女子の西田杏を先頭に行進した。 また開会式では多彩な演出やキャラクターが彩りを添える中、目を引いたのはピアノを用いた演出にもあった。 式の中では黒のスーツでまとめたダンサーがスタイリッシュなダンスをくり広げる中、歌唱する人物がピアノの上に立つ場面も。 本来、大事に扱われる楽器、しかもピアノの上に立つという演出に驚いた人々も多かったようで、直後からXやネット上では「どうして、ピアノが?」「芸術で演出でパフォーマンスだと理解はしてるけど、どうしてもピアノの扱いだけは受け入れられないな…」「ピアノの上に乗って踊ったりするのほんと嫌いだわー」「楽器本来の使い方をしてほしい」「怒りがこみあげてくる」など違和感を訴えるコメントが相次いだ。ピアノといえば、定期的に調律が必要であったり、ほかの楽器同様、繊細なものとして知られており、不快感を示す声が多くなっている。 パリ五輪の開会式においては現地時間7月26日に行われたオリンピック開会式の内容も波紋を呼んだ。 国際的アーティストのレディー・ガガが登場するなど華やかに彩られた一方で、ドラァグクイーンやLGBTQの人々がレオナルド・ダ・ヴィンチの名画「最後の晩餐」の構図をオマージュした場面などがクローズアップされた。ほぼ全裸に全身を青く塗ったアーティストが登場するなど、刺激的な演出に批判的な声が飛び交い、一連の演出に対し、組織委員会が「誰かを不快にさせたとしたら、本当に申し訳なく思う」と謝罪する顛末ともなっていた。 様々な議論を再び呼びそうなパリ・パラリンピック開幕式。何よりも、再び始まるパラ選手の活躍に注目したいところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]