古賀紗理那、両チーム最多22得点で大会初メダル王手!中国に3ー0「自信になった」…五輪同組のブラジルと22日に前哨戦
◆バレーボール ▽ネーションズリーグ女子決勝大会 準々決勝 日本3(25―21、25―21、25―22)0中国(20日、タイ・バンコク) 準々決勝で、世界ランク7位の日本は同6位の中国を3―0で破り、準決勝進出。この大会では初となるメダルに王手をかけた。主将の古賀紗理那(28)=NEC=が両チーム最多22得点でけん引。チーム2位の14得点を挙げた石川真佑(24)=ノヴァーラ=がマッチポイントからスパイクを決めた。22日の準決勝は、パリ五輪1次リーグ(L)で同じB組の世界ランク1位・ブラジルと対戦する。 主将の意地でアジアの宿敵・中国をたたいた。先に2セット(S)を奪って迎えた第3S。18―18の場面で、古賀主将がレフトから高いブロックをかわしクロスにスパイクを突き刺した。エースの強打で流れを呼び寄せ、マッチポイントでは石川が決め切った。2大会連続で8強止まりだったが、4強入りを決めて初のメダルへ王手をかけた。両チーム最多22得点でけん引した古賀は「3―0で勝てて自信になった」と胸を張った。 先発6人の平均身長が約11センチ高い中国に対し、古賀の多彩な攻撃が光った。第1Sの11―8で後衛から跳んだ際に最後まで相手の動きを見て、手先に当てて得点。一気に流れをつかむと、第2Sではブロックの上から決めるなど14―17から5連続得点で逆転。0―3で敗れた前戦の1次L最終戦の米国戦で5得点に終わったエースが目覚め、快勝に導いた。トスが高くスピードを欠いたセッター・岩崎とのコンビも修正。「攻撃のテンポを整備し、チームとしての攻撃ができた」と手応えを語った。 ネーションズリーグ初のメダルが懸かる22日の準決勝は、正真正銘の前哨戦だ。地元・タイを下したブラジルとは、19日に行われたパリ五輪の1次Lの組み合わせ抽選で対戦が決まった。08年北京、12年ロンドン五輪金の強豪とは3大会連続で五輪1次L同組となり、昨秋の五輪予選では切符を懸けた最終戦でフルセット負け。真鍋政義監督(60)は「悔しい思いをさせられたブラジル。もはや腐れ縁」と闘志を燃やしている。 五輪1次L最大のライバルとの一戦は、真鍋監督が指揮したロンドン五輪銅以来、3大会ぶりのメダルがかかるパリ大会に向けても大一番だ。22年9月の世界選手権1次Lで3―1で破って以来の白星をつかめば、本番へ弾みがつく。古賀は「タフな試合が続くがチームとして戦っていく」と、一丸となり女王・ブラジルを打ち破る。
報知新聞社