巨人終戦…九回2死から牧に痛打、中3日菅野投入も実らず 阿部慎之助監督「申し訳ない。それが一番」
(JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ、巨人2-3DeNA、第6戦、DeNA4勝3敗、21日、東京D)最後は4番・岡本和が中飛に倒れ、リーグ覇者・巨人の12年ぶりの日本一奪回への道は閉ざされた。就任1年目が終わった阿部慎之助監督(45)は自らを責めた。 【写真】円陣のために休日返上…フリップネタを披露しナインを鼓舞した巨人・萩尾匡也 「いや~…。勝たせてあげられなかった。申し訳ないわ。それが一番です。逆王手までいったのもすごい収穫。負けた悔しさは、その何十倍もある。選手を批判しないであげて」 総力戦でぶつかった。同点の八回、17日の第2戦に先発した今季15勝の菅野を〝専属捕手〟の小林とともに投入。八回は三者凡退に仕留めたが、九回2死三塁で牧に決勝の左前適時打を許した。今オフに海外FA権を行使してメジャーに挑戦する意向の右腕は、「人生で味わったことのない悔しさ。投げたボールに悔いはない。きょうの声援は一生忘れない」と語った。 3連敗後、故障明けのヘルナンデスを宮崎から緊急招集するなどして流れを変え、2連勝。この日も2点を先行したが、日本一を達成した2012年以来となるCSファイナル3連敗からの3連勝は果たせなかった。 試合後、グラウンドでDeNA・三浦監督と笑顔で握手して声をかけた阿部監督は、選手たちに「総力戦でいって、これが現実。優勝した自信は持っていてほしい。こういう難しいゲームを勝てなかった悔しさは必ず来年につなげてほしい」とナインに伝えた。2年連続Bクラスから、4年ぶりのリーグ優勝を果たした阿部巨人は、リベンジを炎を宿し、来季に向かう。(谷川直之)