FC東京主将の松木玖生、パリ切符獲得のU―23アジア杯から凱旋弾…豪快ジャンピングボレー「自信になった」
◆明治安田J1リーグ ▽第13節 FC東京3―3柏(11日・味スタ) U―23日本代表のFC東京MF松木玖生(21)が、復帰初戦で豪快な得点を決めた。2―1の前半37分に、左足でのジャンピングボレーで今季2点目。3―3で引き分けたが、パリ五輪出場を決め、優勝したU―23アジア杯から戻り、すぐに存在感を示した。また、昨季王者の神戸がC大阪に4―1で勝利し、今季初の首位に浮上。川崎は元フランス代表のFWゴミス(38)の来日初得点からハットトリックで、札幌に3―0で勝利した。 豪快なジャンピングボレーで、松木がスタジアムを熱狂させた。2―1の前半37分。左CKをクリアした浮き球にエリアの外で反応。タイミングを合わせてジャンプしながら左足を振り抜き、低弾道のボールをゴール左隅に突き刺した。「ゴールの上にいかないように蹴ろうとイメージしていて。いい軌道になった。個人的には自信になった」。U―23日本代表からチームに復帰した初戦で今季2点目を決めた。 誰よりも結果を求めていた。U―23アジア杯では初戦の中国戦(1〇0)で先制点を決めたが、その後の5試合は無得点。チームとして優勝の喜びは味わったが、「全試合得点」を掲げてきた男にとっては「1点は少ない。自分としてはちょっと悔しい大会だった」というのが本音だった。 再スタートを前に「活躍して価値を高めていくために目に見える結果を残していきたい。相当、気合が入っていた」と臨んだ柏戦。プロ3年目、リーグ戦で初めて本拠・味スタで挙げた得点は、7月の本大会に向けたメンバー争いに向けてもアピールになった。 2点リードを追いつかれての引き分けに終わったため「次は勝たせるゴールを決めたい」と松木。たくましさを増したFC東京の主将はまだまだ輝き続ける。(後藤 亮太)
報知新聞社