「カマダに満足していたのにプレーさせなかった」会長が鎌田大地らを獲得した昨夏の補強に不満漏らすラツィオ前監督に苦言 | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が、マウリツィオ・サッリ前監督の発言に反応し、昨夏の補強について語った。 【動画】ラツィオの鎌田大地が王者インテル相手にスーペル・ゴラッソ!
ラツィオは昨夏、主力のセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチを放出し、後釜として鎌田大地やマテオ・ゲンドゥージを獲得したほか、FWや中盤の補強としてグスタウ・イサクセンやタティ・カステジャーノス、ニコロ・ロヴェッラらを新たなメンバーとして出迎えた。 だがシーズン序盤戦から低迷が続き、当時、指揮官を務めていたマウリツィオ・サッリ氏は、昨年10月のミラン戦の会見において補強に不満を示し、「私は選手Aを希望したが、XやYがやって来た」と発言。“プランB”どころか、最終オプションとなるZの手前の“プランX”や“プランY”で妥協せざるを得なかったことを主張して物議を醸した。 その後も成績は上向かず、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場が遠のく中、サッリ氏は今年3月に電撃辞任へと踏み切ったが、後任となったイゴル・トゥドルが鎌田の再生に成功し、日本代表MFを中心としたチームで好成績を収めている。 そんな中、サッリ氏はイタリアメディア『Sportitalia』のインタビューに登場すると「無意識の失敗」について語り、「スタッフと話をしながら、夏のメルカートにがっかりしていた。この私の不満がチームに伝わってしまった」と改めて昨夏の補強に対する失望を明かした。 するとラツィオのクラウディオ・ロティート会長が、25日付のイタリア紙『Corriere della Sera』のインタビューで元ラツィオ指揮官に反論しつつ、昨夏の補強の裏側を明かした。 「サッリは(ドメニコ)ベラルディを求めていたが、最終的にサッスオーロを離れなかった。しかし選手は不運にも深刻なケガを負ったため、おそらく(ラツィオに加入していても)チームを助けることはできなかっただろう。彼が要望したもう1人の選手は(ピオトル)ジエリンスキだ。彼もナポリ離れなかったため、サッリが気に入っていたロヴェッラを獲得した」 ラツィオ会長は反論を続け、前監督が当初、鎌田の獲得にも満足感を示していたにもかかわらず、出場機会を与えなかったことに苦言を呈した。 「イサクセンも同様だ。彼はわれわれとの対戦でゴールを挙げた選手で、サッリが獲得を強く望んでいたんだ。カマダにだって満足していたのに、その後、彼をプレーさせなかった。おそらく適応に時間が必要だったのかもしれないが、私には分からない」 なお、トゥドル率いるラツィオは、日本時間27日にホームのスタディオ・オリンピコにて、19位サッスオーロとの今シーズンの最終戦に挑む。来シーズンのUEFAヨーロッパリーグ出場権を確実に確保するためには、少なくとも1ポイントを獲得し、セリエA7位でフィニッシュする必要がある。 試合情報 ラツィオ vs サッスオーロ 試合時間:2024年5月27日(月)日本時間3:45 会場:スタディオ・オリンピコ