ベトナム最高指導者、トランプ氏と電話会談 経済関係強化を議論
[ハノイ 12日 ロイター] - ベトナム最高指導者のトー・ラム共産党書記長は11日、米大統領選で勝利したトランプ前大統領と電話会談し祝意を示した上で、両国の経済関係強化について議論した。共産党が12日明らかにした。 ベトナムにとって米国は最大の輸出国。両国関係は昨年9月、ベトナムで最上位の「包括的な戦略パートナーシップ」 に格上げされた。 共産党のウェブサイトに掲載された声明によると、トー・ラム氏は「両国国民の利益のため、二国間関係の安定した長期的発展を促進する用意がある」と表明。トランプ氏はベトナムとの関係や両国の経済協力に敬意を表し、さらなる促進を望む意向を示した。 両氏は互いに自国への訪問を招請したという。 複数の当局者やサプライチェーンの専門家は先週、ロイターに対し、トランプ氏の返り咲きにより、ベトナムの貿易が不安定になるリスクがあると指摘。米中貿易摩擦の激化でベトナムが恩恵を受ける可能性がある一方で、保護主義的な措置の「巻き添え」になる恐れもあるとの見方を示した。