ガザ停戦交渉、双方が一定の進展確認 人質解放などでなお溝
Nidal al-Mughrabi Maayan Lubell [カイロ/エルサレム 23日 ロイター] - イスラエルとパレスチナの当局者によると、パレスチナ自治区ガザでの停戦を巡るイスラエルとイスラム組織ハマスとの溝は狭まっているものの、依然として重要な相違点が残っている。 戦闘終結と人質解放に向けた仲介国エジプト、カタール、米国の新たな取り組みは今月に入り活発化しているが、突破口はまだ見つかっていない。 イスラエルのネタニヤフ首相は23日、人質に関するハマスとの交渉に進展があったが、結果が出るまでどれだけ時間がかかるかは分からないと述べた。 国会で演説し、イスラエルは複数の戦線で「大きな成果」を上げており、軍事的圧力によりハマス指導者らがこれまでの要求を軟化させたと述べた。 交渉に詳しいパレスチナ当局者は、いくつかの争点が解決されたものの、イスラエルが人質と引き換えに釈放するパレスチナ人のリストや、ガザでのイスラエル軍の正確な配置については依然として合意に至っていないと述べた。 イスラエルのチクリ在外居住民問題相はこの2点について交渉が続いていると述べた。ただ、双方が過去数カ月よりもかなり合意に近づいているとの認識を示した。 パレスチナ当局者は戦争を完全に終わらせるという問題もまだ解決していないと語った。 ガザの医療関係者によると、23日のイスラエル軍の攻撃で少なくとも24人のパレスチナ人が死亡した。