DeNA、まだまだ止まらん5連勝! D1位・度会隆輝が4戦連続タイムリー、復帰後打率・471 「粘って、粘って」先制!内野安打
セ・リーグ4位のDeNAは14日、西武1回戦(ベルーナ)に5―1で勝ち、今季最長の5連勝。2位阪神に1ゲーム差に迫った。ドラフト1位・度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が三回に先制の適時内野安打を放ち、11日の1軍復帰後、4試合連続で適時打をマーク。波に乗る黄金ルーキーが、上位を追うチームを勢いづけた。 【写真】「優しくて性格も一流」笑顔で筒香嘉智に抱きつくDeNA・度会隆輝 勢いに乗るチームの先陣を切って輝く、まさに一番星だ。度会が三回に先制のタイムリー内野安打。2軍調整を経て11日に1軍復帰後、驚異の4試合連続適時打をマークし「粘って、粘って打てた。まずはチームが勝てたので、少しでもそこに貢献できたのでよかったです」と胸を張った。 0―0の三回2死二、三塁。直前の梶原が遊飛で得点できず、嫌な流れを度会が振り払った。青山に追い込まれてから粘って6球目。外角のフォークに食らいつき、しぶとく三遊間へ転がした。遊撃手は送球できず三走が生還。大きな1点をスコアボードに刻んだ。 同点の六回先頭では、またも追い込まれてから低めのフォークボールに巧みにバットを合わせて中前打。2点の勝ち越し劇の起点となった。「落ち球がいい投手だったので、その落ち球を打てたことはうれしかった」。前日の3安打に続き、この日の2安打も全て2ストライクからと対応力の高さが光り、1軍復帰後は打率・471(17打数8安打)と好調をキープしている。 奮い立たせる存在がある。昨季までプレーした社会人野球のENEOSが前夜、5年連続54度目の都市対抗大会出場を決めた。今でも度会が打ったときだけでなく、苦しいときも頻繁に連絡をくれるという元同僚たち。「安本竜二も滝沢虎太朗も柏木さんも、与倉良介、若杉(晟汰)…、みんなっすね。最高のチームメート。みんな超、見てくれていて、励ましの声をくれる。お互い場所は違いますけど、みんなと一緒に頑張れたら」と力に変えている。 波に乗るルーキーのバットとともに、チームも今季最長を更新する5連勝を飾った。借金を1まで減らし、完済は目前。「いいイメージの打撃ができているので、打撃でも他の面においても、もっともっとチームに貢献できるように頑張る」。再び勢いよく踏み出した若武者の歩みは、止まらない。(浜浦日向)