「うつ病予防」にはウォーキングやジョギングが効果的? 有酸素運動とうつ病の関係について解説
うつ病に対する運動療法とは 予防だけでなく治療にも効果的?
編集部: うつ病の治療にも運動は効果的ですか? 種市先生: はい、実際に非薬物療法として、運動療法を用いることがあります。ジョギングなどの有酸素運動はもちろんのこと、筋力トレーニングも有効です。マインドフルネスを取り入れたヨガも治療には効果的であると言えますね。 編集部: 運動療法の効果を高めるためのポイントがあれば教えてください。 種市先生: 効果を高めるためには、一度きりではなく、定期的な運動が重要です。週に数回、できれば同じ時間に運動する習慣を作ることが大切です。また、楽しめる運動を選ぶことも意識しましょう。音楽を聴きながら運動したり友人と一緒に運動したりすることで、楽しみながら効果を高めることができます。運動の強度は自分の体力やレベルに合わせて調整する必要があります。 編集部: 運動をする際の注意点はありますか? 種市先生: 定期的に継続することが重要であるとお伝えしましたが、運動の強度が継続するためのポイントになります。運動の強度は個人のレベルに合わせて調整する必要があり、無理をしすぎると、怪我のリスクが増え、モチベーションの低下につながる可能性もあります。適切な強度を見つけ、運動を続けられる方法を見つけてください。
編集部まとめ
定期的な運動は身体的な健康に繋がるのみではなく、幸せホルモンの増加、ストレスホルモンの減少に影響し、うつ病予防、治療にも効果的であると教えて頂きました。ヨガや太極拳などのリラックス効果もある運動がオススメとのことでしたが、自分に合った運動の方法を見つける必要があるとのことです。読者の皆様が、本稿をきっかけにうつ病予防のための運動について知るきっかけとなりましたら幸いです。
【この記事の監修医師】
種市 摂子 先生(医師) Dr.Ridente株式会社代表取締役。筋トレ産業医・精神科医として医療に従事。“心と体を最強に”をモットーに、筋力増強・体力増強を通した能力開発を推進している。ストレングスファインダー認定コーチ・産業精神保健学会優秀賞受賞・TPEC優秀専門医。YouTube配信もおこなっている。