【日本の70'sバニングを忠実にトリビュート】ポト窓、エアブラシ、純喫茶的なインテリアなど、当時のUSカスタムをそのまま再現した初代キャラバン
あの時代の憧れのスタイルを、今一度! 和製バニング黎明期を彷彿とさせる姿に感激!! BASE CAR:キャラバン・バン・ロング(E20)/1979年型 【画像10枚】当時風を気取るポト窓、昭和ムード満点な純喫茶的な内装、当時風のエアブラシペイントなど、和製バニングの黎明期を彷彿とさせるルックスの全貌 貨物バンをカスタムしてファッショナブルに乗りこなす。 自由で陽気なカリフォルニアの若者文化への憧れから始まった日本のUSバニングカルチャーの歴史。 本誌カスタムCAR創刊当時の’70年代後半は、日本のカスタムシーンがすでに産声を上げていたが、外車が庶民にとって雲の上の存在だった時代もあって、本場さながらのアメ車バンをベースにできたのはごくごく一握り。 自家用マークや屋号の看板が入った国産1BOXの中古で、いかにアメリカンフィーリングを演出するかがカッコよさのすべてであった。 そんな昭和50年代前半の国産バニング黎明期の当時フレーバーを全身から放ちまくりなのが、’79年型バンのロングボディ車をベースにしたこの初代E20キャラバン。 すでに購入10年目を経た長年の愛車だが、ボディの化粧直しを機に、コツコツ集めてきた当時物パーツを奢って、日本の70’sバニングを忠実にトリビュートしたのがこの姿となる。 明るいグリーンのボディカラーは、元からの純正色に合わせて再塗装したもので、黒塗りで引き締めた姉妹車ホーミー顔とバンパー同色化&エアダムスポイラーが実に精悍。 そして、当時的バニングらしさのハイライトが、ジェムストーン型のバブルウインドーを使った“窓埋め&ポト窓化”。 加えてカッティングによるエアブラシ風のレタリング&イラストがレトロムードを演出している。 インテリアはチンチラ貼りのシートカバーやカーテンにシャンデリアといった定番を押さえつつ、当時的な手作り感をカスタムショップのプロビルダーの手であえて再現しているのがキモ。 カーコンポや当時ハヤリのモービル無線機も時代考証ドンピシャゆえ、オーナー自身のマニア指数の高さがうかがえるのだ。 さらにレアな個体を生かした懐古系バニングとして目を見張るのが、あえてノーマル車高の足元や最小限のデコレーションに抑えた“寸留め美学のルックス”。 ソコから理解できるのは、オーナーが往年のスゴいデモカーよりも、黎明期のユーザーバニングの持ち味を重視したこと。 道交法が今よりも厳しく、公認取得のノウハウも確立前の“カスタムが手探りだった時代”を熟知したオーナーならではのコーデセンスは脱帽に値する。
カスタムCAR 編集部
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