NY外為市場=ドル上昇、米CPI控え 豪ドルは利下げ受け下落
[ニューヨーク 10日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇。11日発表される米消費者物価指数(CPI)が米金利の道筋に関する手がかりを示すか注目されている。 終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.23%高の106.4。 ドル/円は0.47%高の151.925円。 ジェフリーズのグローバルFX主任ブラッド・ベクテル氏は、市場はCPIが12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定に影響を与えるかどうか見極めようとし、神経を尖らせていると指摘。「CPIが強めの数字となれば、米連邦準備理事会(FRB)はややタカ派的な見通しを示す可能性がある」と述べた。 金融市場では、来週のFOMCでの0.25%ポイント利下げの確率は86%と見込まれている。 豪ドル/米ドルは一時8月以来の安値を付けた後、0.93%安の0.6381米ドル。オーストラリア準備銀行(中央銀行)は予想通り政策金利を4.35%に据え置き。ただ、インフレが目標に向かっていると「ある程度確信」していると表明し、タカ派的な文言を和らげた。 中国の11月輸出の伸びが前月から鈍化し、輸入が予想に反して減少したことも、豪ドルへの重しとなった。 豪ドルの動きに追随し、ニュージーランド(NZ)ドル/米ドルも1.1%安の0.5801米ドル。 ユーロ/ドルは0.27%安の1.0526ドル。12日開催の欧州中央銀行(ECB)理事会では、0.25%ポイント利下げが実施されるという予想が大勢。 今週はECBのほか、カナダ銀行、スイス国立銀行、オーストラリア準備銀行が金融政策決定会合を開催する。 カナダドルは対米ドルで1.4165カナダドルと、2020年4月以来の安値を付けた。 ロイター調査によると、カナダ中銀は11日の会合で、前回10月に続き0.50%ポイント利下げを実施するとの見方が優勢。 ドル/円 NY終値 151.95/151.97 始値 151.70 高値 152.17 安値 151.54 ユーロ/ドル NY終値 1.0526/1.0529 始値 1.0531 高値 1.0533 安値 1.0499