株価20倍のSHIFT、パティシエや自衛官をもIT人材に育成
タグラインのとおり、さまざまな常識を変えてきた(撮影:今井康一)
東洋経済が厳選した期待の成長株「 東洋経済グロース100 」(← クリックすると銘柄一覧をご覧いただけます)。中小型の成長銘柄や投資家の関心が高い旬のテーマ株、合計100銘柄を3カ月ごとに入れ替え、積極的に情報を発信していきます。 『会社四季報』の発売10日前からは、「四季報先取り」の一環として最新号の情報も先行配信しています(「四季報先取り」の閲覧には 会員登録 が必要です)。「社会課題を解決する会社」「その常識、変えてみせる。」 ちょっと変わったタグライン(キャッチフレーズ)を掲げる企業がある。ソフトウェアテスト大手のSHIFT(3697)(以下シフト)だ。 顧客が開発したソフトウェアやアプリケーションが異常なく作動するかといった品質保証の受託事業や、ソフトウェアがきちんと動くかテストする事業を柱としている。 ITテスト業界といえば、ゼネコンに並ぶ多重下請け構造を形成し、末端のエンジニアの待遇の悲惨さは、「きつい、厳しい、帰れない」という現代の3K職場の代名詞扱いされている。 シフトはこうした業界の常識に対して、独自の人材育成や経営手法を構築しながら成長を遂げてきた。2014年の上場から8年で、売上高は30倍、調整後株価は初値から約20倍、社員数は40倍に増えた。法人向けに事業を展開しているため、一般的な知名度は高いとはいえないが、株式市場での注目度は高い。
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松浦 大