『TikTok上半期トレンド大賞2024』大賞は「ショートドラマ」 やす子「有名になりたいなら…」
『TikTok上半期トレンド大賞2024』授賞式が2024年6月20日に都内で開かれ、大賞に「ショートドラマ」が選ばれた。 【写真】『TikTok上半期トレンド大賞2024』受賞者 Creepy Nutsや「全方向美少女」乃紫など 『TikTok上半期トレンド大賞2024』は、2024年上半期にTikTokで流行したハッシュタグやキーワード、音楽、グルメ、映画やアニメなどを含むエンタメ、ヒットアイテム、クリエイターをノミネートし、アプリ内のデータなどを基に総合的に判断し、各部門の2024年上半期で最も流行ったトレンドを決定する企画。 TikTokでは、2024年の上半期に縦型のショートドラマやショートフィルムが急増し、注目を集めた。投稿された動画は感動や笑いを届け、視聴者を引き込む力を持っており、特に「#ショートドラマ」をつけて投稿された動画の総再生回数は727億回を超えている。その圧倒的な再生数から、上半期に最も注目されたコンテンツとして大賞に輝いた。TikTokでショートドラマのパイオニア的な存在として本ジャンルを牽引する「ごっこ倶楽部」が「ショートドラマ」を代表して登壇し、盾を受け取った。 ごっこ倶楽部は、3年前に役者5人と1人のカメラマンが結成したグループ。コロナ禍の中で、自分たちで芝居ができる土俵を作れたらという思いから「ショートドラマ」がスタート。現在ではテレビ業界にも注目されている一大コンテンツに発展している。今後の展望として、「大物俳優さんですとかタレントさんといった方々にTikTokに出ていただく。そんなわけないだろうとか、夢物語に聞こえるかもしれないですけど、一生懸命やっていれば、必ずそういった世界線は見えてくると思っているので、垣根を越えた作品を作れるようなムーブメントを起こしていきたいと思っています」と挨拶した。 スペシャルゲストとして登場したお笑い芸人のやす子は、普段からごっこ倶楽部の動画を見ていると話し、「座付き作家になっていただきたい」と冗談混じりにアピール。さらにこの日のために巨大な絵コンテを用意し、テレビでネタを披露した際に緊張で頭が真っ白になり、舞台の袖で泣いていたやす子を同じ事務所のハリウッドザコシショウが「ええやん。ええやん。これもまたトークにできるよ」と励ましてくれたエピソードを、ごっこ倶楽部の腕でショートドラマに出来ないかと提案。それにごっこ倶楽部は「やりましょう」と即座に快諾した。ごっこ倶楽部×やす子のコラボレーションに期待がかかる。 33万人のフォロワーを擁するTikTokerでもあるやす子は、「有名になりたいと思ってる人はやってみた方がいいと思います。いま動いたら絶対大丈夫なんで。動かないと後々公開しちゃうんで、何かやりたいと思ってる人は身近なTikTokから始めてみるのはどうでしょうか」と前向きな言葉を届けた。 ほかにも特別賞として「Bling-Bang-Bang-Born」、アニメ『マッシュル-MASHLE-』が受賞。オープニングテーマを担当したCreepy Nuts、マッシュ・バーンデッド役の小林千晃がVTRでコメントを届けた。ホットワード部門にはテーブルの真上からの新鮮な画角で撮影ができる話題の中華料理店「フーフー飯店」、ミュージック部門には〈正面で見ても 横から見ても 下から見ても〉という歌詞に合わせたダンス動画やVlog動画、カップルでの投稿がトレンドとなった乃紫の「全方向美少女」、エンタメ部門には『劇場版ハイキュー‼ ゴミ捨て場の決戦』の公開に合わせてTikTokで広範囲にわたり人気となった『ハイキュー‼』、グルメ&ヒットアイテム部門では熊本県にあるトマト農家の「まいひめおじさん」が製作したトマトジュースが話題となった「トマトジュース」、1 Minute+部門では東京・関西を中心にグルメを紹介するアカウント「うざみ(東京・関西グルメ)」がそれぞれ受賞した。 さらに式のなかでは今年も『TikTok Awards Japan』が開催されることがアナウンスされた。『TikTok Awards Japan』はTikTokで最も流行したトレンドと最も注目されたクリエイターの表彰を行う予定。昨年は12月に授賞式が行われ、「Creator of the Year」には、”料理×ASMR"を軸に目と耳と食欲を刺激する料理クリエイター「ケンティー健人/kenty」が選出されている。
渡辺彰浩