新生Vポイント、旗艦店リニューアル…新プロジェクトを次々に仕掛けるカルチュア・コンビニエンス・クラブの狙い
■ 「Tポイント」の名称を残さなかった理由 ――Vポイントは、対象となるコンビニや飲食店でのスマートフォンのタッチ決済で7%還元、さらにスマートフォンで三井住友銀行の「Olive」(口座、クレジット、デビットなどをまとめて管理できるサービス)のアカウントと連動させると9%の還元になるなど、かなり大盤振る舞いの印象です。 髙橋 Tポイント時代もさまざまな場所で使えましたが、小売り店舗で使用されることが多かったため、1回の決済金額が低く、貯まるポイント数には限界もありました。しかし、クレジット基盤になると数万円単位の決済も当たり前になるので、貯まるポイントが圧倒的に違ってきます。 さらに、使える場所も今までより増えるので、利用者の方にとっては大きなメリットです。パートナー企業の皆さまにも送客効果や販促効果の向上、新たに取得するデータによってマーケティング基盤を提供できる点などで、大いに貢献できると考えています。 ――サービス開始後の反響はいかがですか。 髙橋 ありがたいことに5月初旬時点での速報値では、サイトへのアクセス数や実際に利用を開始した人の数が、サービス開始後2日ほどで年間目標の10%にまで達しました。想定以上であったためサーバーダウンなどのトラブルが発生し、ご迷惑をおかけして申し訳なかったと思っています。 ――運営会社であるCCCMKホールディングスはCCCが60%出資で、SMBCグループが40%出資の共同事業会社ですが、出資比率から見てTポイントの名称を残さなかった理由は何でしょうか。 髙橋 確かに名称についてはTポイントの方がお客さまにとって親しみはあったかもしれませんし、企業の思いとしてはTポイントの名称を大事にしてきました。 しかし、今回最もお伝えしたかったのは、「革新性」の部分だったので、ロゴも名称も変えないとそれが伝わらないのではないかと思いました。そのため、名称はVに変わっても誰がどう見ても以前のTポイントから進化したと分かるようにするため、視覚的なロゴのデザイン効果を意識しました。