東スポ杯2歳S覇者の母父として注目 多くの活躍馬出す名種牡馬「ケープクロス」を深掘り
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】 ◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬 【写真】クロワデュノールのこれまでの軌跡 【ケープクロス】 スピード型のグリーンデザートを父に持つマイラーながら、シーザスターズ(カルティエ賞年度代表馬)、ゴールデンホーン(カルティエ賞年度代表馬)、ウィジャボード(カルティエ賞年度代表馬2回)など、12ハロン向きの大物を連発しました。スタミナと底力を伝える本格派のヨーロッパ血統です。 母パークアピールは英G1チェヴァリーパークSの勝ち馬で、その半妹アリダレスは愛オークス馬。従兄弟にシャダイードやドゥマーニ、甥にイフラージやディクタットがいます。この超良血が優秀な種牡馬成績の源泉といえるでしょう。 母の父としてはオーストラリア(英ダービー、愛ダービー)、タヒーラ(カルティエ賞最優秀3歳牝馬)、ダービー馬ロジユニヴァース、東スポ杯2歳Sを勝ったクロワデュノールなど、多くの活躍馬を出しています。 ◆血統に関する疑問にズバリ回答! 「新種牡馬ルヴァンスレーヴの評価は?」 JRAではシーズンが開幕した6月から3か月間、1勝もできなかったのですが、9月に入ると立て続けに4勝しました。地方競馬では、10月29日に名古屋のエレインアスティが重賞ネクストスター名古屋を、11月4日にホッカイドウ競馬のソルジャーフィルドがJBC2歳優駿(JpnIII)を勝ちました。 セリに上場された馬を見ると、ダート向きの血統にしては線のきれいな馬が目立ち、早期からバリバリ走るタイプには見えませんでした。シーズンが深まり、距離が延びてから良さが出てくる馬が増えたのも、産駒がゆっくりと着実に成長するタイプだからでしょう。 JRAでは現在4勝で、2着が12回あります。これらはいずれ勝ち上がる可能性が高く、年末から年明けにかけて、未勝利戦のダ1800mでどんどん勝ち上がる姿が目に浮かびます。